お見合いサイトの写真における身体言語ルールはフェイスブックのそれとほぽ同じだが、いくつか追加ルールがある。
無料で出会いを探せるポータルサイト「OKキューピッド」は世界でもっとも利用者の多いお見合いサイトだ。
このサイトが公表した「もっともクリックされた写真ランキング」を見ると、異性に興味をもってもらえるプロフィール写真には、次のような七つの法則がある。
1.女性の場合は、まだ見ぬ相手とデートしているかのように、カメラに向かって微笑むといい。
そうした写真は異性からのアクセスが多い。
さらに人気なのが、色っぽさやセクシーさを感じさせる写真だ。
いわゆる「お色気顔」である(これは最近若い女の子に流行りのアヒルロよりよっぼど人気がある。お色気はアヒルより強しだ)。
ただしこの場合、まっすぐカメラを見つめることが大切だ。
色っぽい顔をしながら目線をどこかにそらした写真は、異性からのアクセスがもっとも少なかったのだ!
なぜなら、顔では「恋愛は大歓迎よ」と言いながら、視線で「だけど、あなたとは嫌」と告げているからだ。
これが身体言語のパワーである。
2.目線の角度に注意すること。
女性の場合、スマートフォンをなるべく離して斜め上の角度から自撮りした写真がもっとも異性受けがいい。
この角度はSNSの「Myspace」の名から「Myspaceアングル」などと呼ばれ、とても流行っている。
ちなみにこのとき、胸の谷間が見えるかどうかは特に関係がないようだ。
3.女性の場合は、動物と一緒の写真はやめたほうがいい。
犬や猫と一緒に写っている女性の写真は、誘うような表情で目線を外した写真と同じくらい人気が低かったのである。
おそらく男性は、恋人の愛情を独り占めしたいのだろう。
女性の愛が動物に注がれるのが嫌なのだ。
4.露出度は高めに。
胸もとが大きく開いた服の女性は、異性からの人気が高い傾向があった。
さらにおもしろいのは、次の事実だ。
18歳の女性が胸もとを見せても、アクセスは24パーセントしか上がらなかったのに対し、32歳の女性が同じことをしたら、アクセスはなんと79パーセントも上がったのだ!
男性の場合も、割れた腹筋を見せるなど肌を露出することはおすすめだ。
5.男性の場合は、遠くを見つめるといい。
女性とは正反対に、男性はこちらに目線を向けず、微笑んでいない写真がもっとも人気があった。
これはフェイスブックとはまった<逆の結果だ。
こうした写真は「セクシー」と感じられるだけでなく、次のようなメッセージにもなる。
「僕は地平線の向こうを見つめている。思慮深く、女性との出会いを真剣に考えているから笑ったりしない。あなたと二人で自立して未来を見つめていきたい」。
これに対して、目線を外したうえにセクシーな表情をしている写真は、女性のときと同様アクセスがもっとも少なかった。
理由は1と同じだ。
6.男性の場合、動物と一緒に写った写真が効果的だ。
4つ足の動物とともにいる男性の写真は、目立ってアクセスが多かった。
ただし、ここでいう動物とは毛がふさふさした生きもののことで、クモや青虫やガラガラヘビでは逆効果だろう。
7.飲み物を飲まない。
男性でも女性でも、グラスやボトルを手にした写真は出会いを探すうえでマイナスとなるので注意が必要だ。
僕(著者)が意外に感じたのは、顔全体が見えるかどうかは大して重視されていなかった点だ。
重要なのはむしろ、見た人が興味を感じるかどうかだった。
たとえば平均以上に多くのアクセスを稼いでいた写真の一つに、耳とそこから続く首すじだけをアップにした一枚があった。
「非常にエロティックで少し挑発的」という評価が多かったが、首すじの写真は同時に「あなたを信頼しています」という証でもあるのだ。
なぜなら、首というきわめて傷つきやすい部位をさらけ出しているからである。
ランキングのさらに上位に食い込んだ二枚目の写真は、エロティックな賠喩(あんゆ)に満ちていた。
写真には芸術的に組まれた美しい女性の脚が写っていたのだ。
ちなみに僕(著者)のプロフィール写真は、もちろん白衣を着てギターを持った一枚だ!
TwitterやInstagramのプロフィール写真もそうなのかもしれませんね。私は男性なのでアイコンが「きれいな女性」や「かわいらしい女性」に目が行きますし、フォローしたくなります(笑)。
↓ 参考書籍
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