【自分の人生の「終わり」を見つける3つの力】
コヴィーによれば、「すべてのものは2度つくられる」という。
たとえば家を建てるときは、まず頭の中で完成後をイメージして設計図をつくる(知的創造)。
その後、実際に工事が行われる(物的創造)。
人生も、①人生の方向性をイメージし(知的創造)、②毎日を生きる(物的創造)、という2つの創造でつくるもの。
第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」は、この知的創造のことです。
人生の知的創造とは、人生の脚本をつくること。
自分の生き方は自分で決められるのに、多くの人がそれを忘れ、無意識に他人が決めた脚本通りに生きています。
そして、人生の終わりに後悔する。
そうならないよう、人生の脚本をつくる責任を自覚しよう。
自分の可能性から将来を想像し、良心に基ついて、自分の奥底にある価値観をベースにした脚本をつくるのだ。
コヴィーによれば、①自覚、②想像力、③良心は、人間独特の力。
この3つの力を駆使すれば、自分だけの人生は必ず見つかる。
↓ おすすめ書籍
【明確な目的を考えて自分を導く】
知的創造にはリーダーシップが必要です。
リーダーシップとは目的を考え、そこに到達するために「何をすべきか」を検討して人や自分を導くこと。
人生の終わり(目的)に向かって自分を導くリーダーシップを発揮しましょう。
だが、このリーダーシップを忘れて、マネジメント(管理)にこだわる人が多い。
マネジメントとは、やるべきことをやるために、時間や作業の順序を調整すること。
確かにマネジメントは第3の習慣に関係する大切な考え方です。
しかし、マネジメントはリーダーシップがあって初めて意味がある。
時間調整やタスク管理などは、目的が明確だからこそ必要になってくる行動です。
まず「目的は何か」を考える習慣を付けましょう。
そして、目的に向かって自分を導くリーダーシップを常に意識しましょう。
【生活の中心を考え「ブレない自分」手にいれる】
自分の人生の目的を見出すにはどうすればいいのでしょうか。
まずは、生活の中心を考えることです。
生活の中心を考えるとは、自分ができることは何か、自分が大切にしているものは何かをはっきり意識することです。
それはいわば、「影響の輪」の中心に集中すること。
もっとも関心が高く、影響力を発揮できることに人生の力点を置くことで、日々の言動にブレがなくなり、人間としての安定性が増します。
すると、「自分」をより強く自覚するようになるので、相手との違いを尊重しつつ、自分らしく振る舞う力を発揮できるようになる。
周囲に流されず、人生のゴールに着実に進んでいけるようになります。
「人生の目的」は、ただ漠然と未来を考えても見えてきません。
自分だけの人生の目的を見つけるために、日々の生活の中心を自覚し、行動を変えるという意識を持ちましょう。
自分の生活の中心を考えようと思うと、お金、会社、家族、趣味など、さまざまなものが思い浮かぶだろう。
たしかに、こうしたものを中心に置くと、ブレがなくなる。
だが、「会社のため」や「家族のため」は、一見、問題がなさそうに思えても、こうした「物」中心の考え方は、行きすぎるとバランスが崩れ、依存状態を招いてしまう。
【あなたの「原則」は何か?】
そこで結局、多くの人が中心に置くものを固定できずに、バランスを取りながら生活しようとしてしまう。
そのままでは人生に一貫性を欠いてしまいます。
コヴィーは、中心に置くべきなのは「原則」だ、という。
公正さ、誠実、勇気などの原則は、普遍的で価値を失うことがない。
あなたの生きる「価値観」は何か。
物ではなく、もっとも大切にしたい価値観を中心に置きましょう。
そうすることで、自分らしい人生の目的も具体的に見えてきます。
このとき大切なことは、価値観が原則に基づいているかどうかだ。
↓ 参考書籍
コメント