成功する人は仕事を人生の一部と考え、成功しない人は仕事でしか人を評価しない。
「お仕事は何を?」知り合ったばかりの人から、私たちはよくこう尋ねられます。
この質問は人を「仕事や職業」という狭い枠組みで定義しようとします。
私たちを形作っている他の様々な要素は抜け落ちてしまいます。
周りの人たちが華々しいキャリアや知名度の高い職業について話していると、子育てのために休業している人や、一度社会に出てからあらためて大学に入り直した人、失業中の人たちは居心他の悪い想いをすることになります。
自分は社会にあまり貢献していないという負い目を感じるのかもしれません。
しかし、職業について話すことが、本当にあなたという人間のすべてを説明することになるのでしょうか?
もし、あなたが「働くために生きている」という、仕事が生きがいのタイプなら、おそらくそうなのかもしれません。
「あの会社でこの役割を担っている人」と言われるのを嬉しく感じるでしょう。
しかし、ほとんどの人は違います。
たいていの人たちは、「生きるために働いている」のです。
仕事に過度の情熱は注いでいません。
むしろ、仕事とは基本的につらく退屈なものだとすら感じています。
仕事は、人間の一面を表すにすぎません。
それは、その人が人生をどう生きるかについて選んだ、一つの答えにすぎないのです。
どれだけ職業的に成功していたとしても、他のすべてを犠牲にしているのなら、本当の成功者だと呼べるでしょうか?
「私は生きるために働いているのか?それとも、働くために生きているのか?」メアリー・フランシズ・ウィンターズ(アメリカの実業家)
【周りからどんな人間だと見なされたいかを定義する】
あなたは、他人に自分をどんな人間だと思ってもらいたいですか?
相手の考えに合わせる必要はありません。
自分に正直になって考えてみましょう。
仕事上の肩書きに興味がないのなら、それでいいのです。
自分にとって重要なことを伝えましょう。
自分が何を大切にしているか、優先順位をつくつてみましょう。
他人の価値観を気にせず、あなたが何を重視しているかを表すリストをつくります。
次に誰かに「あなたは何をしている人なのですか?」と尋ねられたときに、このリストに基づいて自分の人生をストーリー仕立てで語ってみましょう。
人間は、物語が大好きです。
それは単に会社名や役職を口にすることよりも、はるかに興味深い自己紹介になるでしょう。
【成功の形は様々】
職業上の成功は人生の他の領域での成功よりも価値があるという考えは拾てましょう。
子育てをすることも、慈善活動をすることも、働きながら学校に通うことも、子供のスポーツチームを指導することも、趣味で絵を描くことも、すべて成功です。
何であれ、それを誇りに思いましょう。
他人の価値観を気にする必要はありません。
誰もが9時から5時の仕事にすべての労力を注いでいるような社会は、退屈でつまらない場所になるでしょう。
【仕事とプライベートの最適なバランスを探る】
自分にとって最適な、オンとオフのバランスを見つけましょう。
仕事もプライベートも、どちらも重要です。
どちらにどれだけの時間とエネルギーを注ぐべきか、意識的な選択をしましょう。
たとえば、次のように考えます。
・初めての小説執筆に専念するために、その時期はパートタイムの仕事をする。
・夢を実現するための資金をつくるため、短期間、二つの仕事をかけもちする。
働き方はいろいろあります。「自分らしく」を大事にするなら、他者が決めた「枠組み」から外れる必要があるかもしれませんね。
↓ 参考書籍
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