【頭の回転をよくする10の食習慣】
頭の回転のよさには、食習慣が大きくかかわっていることがわかっています。
まず、次にあげる10項目のなかで、当てはまるものをチェックしてみてください。
①いつも甘いものが欲しくなる。
②朝食を抜くことが多い。
③揚げ物をよく食べる。
④野菜や果物は食べない。
⑤精白された白米や白パンが好き。
⑥水をあまり飲まない。
⑦炭酸飲料が好き。
⑧1日ビール中瓶3本分以上のアルコールを飲む。
⑨食事時間が決まっていない。
⑩お腹が空いていなくても、食べたり間食したりする。
さて、いくつ当てはまりましたか?
実はこれ、頭の回転を悪くする食習慣を上げたものです。
ですから、一つでも当てはまった人はアウトです。
頭の回転がいいとは言えません。
といっても、脳がダメになっているわけではないので安心してください。
当てはまるものが一つでもある人は、脳の能力をフルに発揮できていない可能性があるということです。
そういう人は、まず、脳を生まれ変わらせる食材を食べるようにしましょう。
具体的には次にあげるものが、頭の回転がよくなる食材と言われています。
・アマニ油
・クルミ
・ひまわりの種
・アーモンド
この中でとくにいいのは、クルミとひまわりの種ですが、クルミは油分が強いため、ひまわりの種がおすすめです。
主食は玄米でもいいのですが、それより次にあげるものを食べるようにしましょう。
・大豆
・ひよこ豆
・小麦胚芽
・納豆
・ふすま
ふすまは低カロリーで、最近はふすまパンなどもあります。
そして、何よりいいのは魚です。
なかでも、次にあげる魚がおすすめです。
・サケ
・サバ
・ニシン
・イワシ
とはいえ、日々忙しい人にとって、毎日魚を食べるのは簡単でないと思います。
そういう人は、近ごろ話題になっているサバ缶を活用するといいでしょう。
【なぜ魚を食べると脳の働きが活発になるのか】
魚が人間の脳の働きをよくすることは、さまざまな研究から証明されています。
ここでは、魚を食べれば食べるほど脳が大きくなるという研究を紹介します。
この研究は、65歳以上を対象にした統計調査で、9年間にわたって食生活を追跡調査し、その間、脳のスキャンが継続して行われました。
その結果、焼き魚を週に1回食べるだけで、次のような驚くべき効果がありました。
・海馬などの脳の記憶を司る部分が4.3%大きくなった。
・認知機能を司る部分が14%も大きくなった。
しかも、脳が大きくなりやすい若い人ではなく、どちらというと脳が委縮しがちな年配の人たちにとても効果があることが確認されました。
逆にいえば、若い人たちも積極的に食べるべきだと言えます。
ただし、魚をフライにすると効果が無くなります。
これは高温で揚げると、脳の働きを高める成分が失われるからだと考えられています。
また、使う油にもよりますが、揚げ物は体を酸化させ、老化を早めるので、個人的にはあまりおすすめしません。
魚が脳にいいのは、サバなどの青魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸や、必須脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)を多く含んでいるからです。
これらの脂肪酸により、脳は柔らかくなり、血行もよくなります。
そして、脳の状態がよくなると、新しい細胞が生まれやすくなるのです。
なお、DHAは脳細胞をつなげるシナプスの生成にもかかわっているので、脳機能の向上が見込めます。
また、オメガ3脂肪酸は抗炎症作用が強く、アンチエイジングにとても効果があります。
ナッツなどにも入っていますが、フィッシュオイル(魚の油)でとるのがおすすめです。
というのも、植物性のオメガ3脂肪酸は吸収率が低いからです。
そのため、動物性のものをとったほうがいいのです。
動物性のものといっても、肉からとると、ほかの脂と一緒になるため、魚がいいということになります。
ちなみに、女性の胸やお尻につく脂肪もオメガ3脂肪酸ちいわれています。
男性が、スタイルのいい女性を好むのは、オメガ3脂肪酸をたくさん蓄えている人とのあいだで子供をつくれば、子供の脳がいい状態で生まれる可能性が高くなり、優秀な子孫を残すことができると本能が考えるからです。
つまり、スタイルのいい女性を選ぶことによって、子孫繁栄を願っているということなのです。
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【フィッシュオイルのサプリは要注意】
オメガ3脂肪酸やDHAが脳にいいことはわかっても、これらを毎日、サバやイワシなどの魚から摂取するとなると、なかなか難しいものがあります。
そうなると、コンビニなどで売られているサプリが手軽いいのではないかと思われるかもしれませんが、フィッシュオイルのサプリには大きな落とし穴があることに注意が必要です。
ハーバード大学が研究した実験で判明したのですが、市販のオメガ3脂肪酸のサプリはかなり酸化しています。
一般的に、実験で使われるフィッシュオイルは、いわゆる処方薬として医学的に薬としてつくられたものなので酸化していません。
ところが、コンビニなどで売られているフィッシュオイルのサプリは、その40倍も酸化しているのです。
なぜ酸化がよくないかというと、オイル系で酸化しているものを摂取すると、老化の原因になるなど、体にとってネガティブなことしか起こらないからです。
また、栄養面からいっても、サプリでとったものでは、魚を食べるのと同じような効果は見込めません。
栄養はほかの栄養素との相互作用で吸収されるため、単独でとってもあまり意味がないのです。
魚の場合も、タンパク質やアミノ酸といった魚に含まれるほかの栄養素と一緒に摂取することで脳が大きくなるのだと考えられます。
実際に、脳がうまく機能するためにはオメガ3脂肪酸は重要ですが、それ以外のタンパク質やアミノ酸も大事ですし、鉄やヨウ素や亜鉛のような微量元素も必要です。
それらのバランスまで考えてサプリでとるのはとても難しいので、魚を食べるのが一番だといえるのです。
その点、サバ缶なら手軽なうえ、密封して加熱しているため酸化もしていません。
サラダにのせるだけで手軽にフィッシュオイルをとることができるので、ぜひ、今日から取り入れてみましょう。
【原因不明の頭痛を75%減らす】
いわゆる慢性的な、朝以外に起こる頭痛を和らげるのにも魚がおすすめです。
そもそも、頭痛の原因はあまりよくわかっていません。
頭痛薬はありますが、薬のでもなかなか痛みをしずめることができないのです。
最近の研究で、フィッシュオイルが頭痛を75%程度軽減してくれるという、おもしろいデータがあります。
頭痛についてはいろいろな統計があり、原因不明の頭痛に苦しんでいる人はわりと多く、日本人の全人口の11~12%くらいといわれています。
つまり、約10万人に1人は治療ができない、いわゆる薬などで治すことができない原因不明の頭痛に悩んでいて、しかも原因がわからないため、対処もできないのです。
こういう人たちはたいていサプリや食物療法などをすすめられるのですが、よくいわれるのが「マグネシウムが効く」とか「コエンザイムQ10がいい」といったものです。
そうしたなかで最近、効果が高いのではないかといわれているのが、オメガ3脂肪酸です。
オメガ3脂肪酸は、薬として処方されることもあり、心臓疾患などの治療にも使われます。
オメガ3脂肪酸はは脳の中でたくさん使われることもあり、脳のも効くのではないかといわれはじめています。
実際に最近の研究で、オメガ3脂肪酸で頭痛が軽減するという結果が出ています。
慢性的な頭痛に苦しむ男女51人を対象にした実験です。
・1日1.5グラムくらいのオメガ3脂肪酸を2回に分けてとる。
・思い込みによる効果を調べるために、プラシーボ(実際はオメガ3脂肪酸が入っていないニセのカプセル)をとるグループとも比較する。
・60日間続ける。
この実験から、次のような結果がでました。
・オメガ3脂肪酸をとったグループの66.7%は、頭痛の回数が月に6回以下になった。
・「プラシーボ」をとったグループのなかで、頭痛の回数が月に6回以下だったのは、33.3%だった。
・オメガ3脂肪酸をとったグループのうち、85.2%の人の頭痛のつらさが75%減った。
なぜ、オメガ3脂肪酸が頭痛に効くのかということに関しては、DHAやEPAが神経伝達物質であるセロトニンに作用しているのではないかなど、いろいろな説が唱えられていますが、はっきりとはしていません。
私自身も「片頭痛」に悩んでいます。月に2~4回ほど頭が痛くなりますが、魚を正しく食べて、原因不明の「片頭痛」を治していければと思います。
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