グーグルの実験でチョコやナッツを自由に食べられる、スナック置き場を起点に2か所にドリンクバーを設置。
ひとつはスナック置き場から1.8メートルの位置、もうひとつは5.5メートルの位置です。その後、約400人の従業員の動きを記録したところ、ドリンクバーの位置によって明確な行動の違いが現れました。
スナック置き場に近いドリンクバーを使った者は、遠いドリンクバーを使った者に比べて、お菓子を食べる量が69%も高かったのです。
ほんの数メートルの差が無意識の食べすぎをもたらし、長期的な肥満につながるかもしれない、というわけです。
同じようにサラダバーを食堂の入り口に置いて野菜の摂取量が増えるかを確かめたり、デザートの食器を小皿に変えたら食べすぎが減るかためしたりしています。
これはグーグルが従業員の健康に気を使っているのはもちろんのことですが、さらに奥底にある答えは、彼らが「環境」の力を信じているからです。
グーグルのクリステン・パーマン氏は「私たち社会科学者は、人々に悪影響をあたえるのではなく、彼らの助けになるように環境を設計していかなければなりません。
そうすれば、私たちはよりよく長い人生を送ることができるでしょう」。
ドリンクバーが近いだけでお菓子を食べすぎ、入り口に野菜があるだけで健康的な食事の量が増え、食器のサイズを変えるだけで食欲が減る。
これらの現象は、すべて「環境」が私たちにおよぼす影響力の大きさを物語っています。
かくも人類は「環境」に弱いいきものです。
ダイエットや筋トレなど自分のやりたい事、今までやりたかったけどやれていなかった事、続けられなかった事など「環境」の影響を利用して行うのも有りです。
例えば、ダイエットなら「お菓子を食べない」と目標を設定すると「お菓子を買わない」「お菓子を奥の方にしまう」「お菓子の代わりにプロテインを飲む」など、ダイエットのために運動を行うという設定なら「ジョギングする服装で就寝する」「玄関に来たら、スクワット10回する(家を出るとき、家に帰ったとき)」「テレビを観るとき、ストレッチしながら鑑賞する」など、簡単にできそうな事を設定し、続けて、習慣化すると自然とそれが身に付きます。
私の場合は「タバコ」ですかね、やめたいと何百回考えた事か・・・何度か成功したのですが、すぐに元通り・・・情けない・・・私も、もう一度深く考えて「環境」を整えて、見たいと思います。
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