【なぜ?女性は輝く力を持つのか】 女性による強みと可能性

心理・思考・時間

【女性はレーダー探知機である】

女性が腹を立てたり、傷ついたりしたとき、ほかの女性はすぐに察知します。

だが男性は、目前で女性が涙をこぼしたり、かんしゃくを起こすか、怒った女性に横っつらをはたかれるまで何が起こっているのかわからないです。

哺乳類のメスはみんなそうだが、女性は男性よりはるかに精巧な感覚能力を持っています。

子どもを育て、家を守る立場上、他人のごくわずかな気持ちや態度の変化に気づく必要があるのです。

俗に「女の直感」などと言うが、それは相手の様子や行動のちょっとした部分や、かすかな変化を見逃さないです。

昔から女性の直感は、浮気をする男性たちをうろたえさせ、数々の悪事をあばいてきました。

夫が何か隠しごとをしているとき、それを見破る妻の眼力は大したものです。

ただしその眼力も、バックで車庫入れをするときには、全然役にたちません。

車をバックさせながら、フェンダーから車庫までの距離を測る空間能力は、右脳の前のほうがつかさどっています。

女性はこの能力があまり高くない。

女性は家族が生きていけるよう、子どもたちが病気ではないか、お腹を空かしていないか、怒ったり落ちこんだりしていないか、ちょっとした変化にも気づかなくてはいけません。

しかし男性は洞穴(大昔、狩りに出かけていたため)にいる時間が短いために、言業以外の合図や、対人コミュニケーションを身につける暇がなかったのです。

ペンシルバニア大学の神経心理学教授ルーベン・グルが、休息中の男性の脳をスキャンしてみたら、全体の七割が活動を完全に停止していたそうです。

いっぽう女性はというと、逆に九割が活動状態にあったというから、女性は周囲からたえず情報を取りこみ、分析していることがわかります。

自分の子どもが誰と仲がいいか、また何を考え、どんな希望や夢を抱いているか。

どんな空想を描き、どんな恐怖に人しれず震えているか。

何を考え、どう感じているか。

そしてどんないたずらをたくらんでいるか。

そういったことは、母親には何もかもお見とおしなのです。

これに対して、たとえわが子であっても、何だか小さい人が自分の家に住んでいるというぐらいの意識しかないのが男性です。

【女性はうしろにも目がついている?】


実際に目がついているわけではないが、たしかにそれに近いです。

女性は網膜にある状体細胞の種類が多いだけでなく、周辺視野も男性より広いのです。

左右では頭の端から少なくとも45度外まで、上下は自分の鼻のあたりまで見られるようになっています。

視野の範囲がほぼ180度におよぶ女性も珍しくありません。


男性の場合、眼球は女性より大きいし、長距離を見とおす「トンネル視」ができるような脳の作りになっています。

つまり、目の延長線上にあるものなら、遠くでもはっきり正確に見ることができるのです。

ちょうど双眼鏡をのぞいているようなものです。

女性は周辺視野が広く、男はトンネル視が得意。

狩猟者である男性は、遠くにいる獲物を追跡するため、注意がそれないようもっぱら前方が見えるように進化しました。

女性の視野が広くなったのは、忍びよる捕食動物をいち早く見つけるためです。

だから現代の男性は、はるか先にあるパブを苦もなく見つけられる<せに、すぐ手元にある冷蔵庫や食器棚、引き出しにあるものは探しだせません。

イギリスでは1997年に、4000人近くの子どもが交通事故で死亡または負傷しました。

内訳は男の子が2480人、女の子が1492人でです。

オーストラリアでは、男の子の犠牲者が女の子の二倍を上回ります。

男の子は周辺視野が狭いから、危険に気がつかないまま道路を渡ろうとして事故にあってしまうのだ。

周辺視野は、戦闘機パイロットが行なうような訓練で範囲を広げることができます。

また生命の危機に直面すると、周辺視野が拡大することもあります。

1999年、オーストラリアはパースにある刑務所で暴動が発生しました。

囚人たちは看守のランス・ブレーメンを人質にとり、要求が通らなければ彼を殺すと言いました。

幸いブレーメンは助かったのだが、それまで「典型的なトンネル視」だった彼の視野は、事件後ほぼ180度にまで広がった。

いつ殺されるかもしれないというすさまじい恐怖が、彼の脳に変化を起こしまいた。

その結果、自分に忍びよる敵をいち早く察知できるように、視野が広くなったのです。

【なぜ女性の目はいろいろ見えるのか】


目の網膜が受ける光の強さは、コンピュータのデータにして100メガバイトに相当するそうです。

そんなに大量の情報を脳は一度に処理しきれないので、生きるうえで必要なものだけふるいにかけることになります。

たとえば空を見あげても、認識する必要のあるもの青い色だけ選びだします。

また脳は、カーペットに落ちた針を探すときなど、決まった対象に意識を集中させるために、視野を狭めることもできます。

狩猟を任務としている男性の脳のほうが、視野を狭くするのは得意です。

家を守る女性は、身のまわりの情報をできるだけ多く拾いあつめるために、広い範囲が見えるようになりました。

【色目かばれるのはいつも男性】

女性は周辺視野が広いので、周囲にばれないよう、さりげなく色目を使うことができます。

男性が色目を使ったら、たいてい女性になじられるが、その逆はありません。

ある雑誌の調査によれば、男性が女性の身体を見るのと同じくらい、あるいはそれ以上の勢いで、女性も男性の身体を品定めしているといいます。

女性は気づかれないだけなのです。

【なぜ女性には「第六感」かあるのか】


中世の時代、「魔力」を持っていると言われて火あぶりになるのは、たいてい女性でした。

予言が当たったり、相手の嘘を見ぬいたり、動物と話をしたり、隠された真実をあばいたりしたからです。

1978年、私たちはテレビ番組でひとつの実験を行なった。

赤ん坊のボディランゲージを女性か読みとる能力を調べるものです。

泣いている赤ん坊を映した10秒ほどのフィルムを何種類か用意して、産院に入院している母親たちに見せた。

音は消して、視覚情報だけ届くようにしました。

するとほとんどの母親は、腹がすいている、身体のどこかが痛い、腸にガスがたまっている、くたびれたなどなど、実にさまざまな状態を見わげることができました。

同じテストを父親たちにも受けてもらったが、結果は散々なものでした。

2種類以上の感情を当てられたのは、全体の1割に満たなかったのです。

あてずっぽうでたまたま正解した者も多かったはずです。

ほとんどの父親は、自信たっぷりで「赤ん坊は母親を探しているんだ」。

結局、父親たちは赤ん坊の泣きかたをほとんど区別することができませんでした。

子育てを卒業した人たちはどうかと思い、祖父母にも実験を受けてもらったところ、祖母は50~70パーセントの確率で言いあてました。

しかし祖父にいたっては、自分の孫でも、何を要求しているかわからない体たらくだった!

一卵性双生児を使った実験でも、おじいちゃんは二人の孫をなかなか区別できませんでした。

愛やお金のために双子が入れ代わる話は映画によくあるが、実際に成功するのは、女性の双子が男性をだますときだけです。

また、たいていの女性なら、50組のカップルがいる部屋に入り、10分間も観察すれば各カップルの関係を分析できるそうです。

あの二人はいまラブラブだ、あっちの二人は喧嘩をしている。

誰が誰をくどこうとしているか、どの女が負けずぎらいで、どの女が感じがいいかわかるのだ。

ところが男は部屋に入ると、まず入り口と出口を確認する。

攻撃がどこから来るか、襲われたらどこから逃げればいいかを考えることが、脳の回路としてできあがっているからだ。

次に、知った顔がいないか、敵になりそうな者がいないか全体を見わたし、部屋のレイアウトを認識します。

さらに論理的な頭を働かせ、壊れた窓や切れた電球を見つけだす。

そのあいだに、女は部屋にいる全員を観察しおえて、誰がどんな人物で、どんな気分でいるかを把握しているのです。

↓ 参考書籍

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