髪形に見る深層心理

心理・思考・時間


【パンチパーマは弱い自分に対するコンプレックス?】


髪形にも「こう見られたい、このような印象を与えたい」という願望が、色濃く反映されます。


特に髪形が固定化しやすい男性は、そこに深層心理が表われるものです。


ここでは男性の髪形にしぼって、その胸の内を紹介してみましょう。


①七三分け


かつて七三分けは、サラリーマンのヘアスタイルの代名詞でした。


ライオンヘアで世界中からその髪形が注目された小泉純一郎元首相でさえ、若い頃はポマードで固めた七三分けをしていたくらいです。


しかし、今どきの若いサラリーマンで七三分けにしている人などいないはず。


もしいるとしたら、その人は昔ながらの髪形にすることで安心感や信用をアピールしたいのでしょう。


金融関係の人に七三分けが多いのも、顧客から信頼される自分になりたいからです。



②パンチパーマ


その筋の方は除き、一般の人がパンチパーマをかけている場合は「強く見せたい」という思いが働いています。


若く見える、迫力がないなどのコンプレックスを持ってこわもていて、パンチパーマやスキンヘッドで強面にしているケースも考えられます。


③手入れをしていないぼさぼさヘア


寝癖がついたままでも、ぼさぽさの頭でも平気という人は、かなりズボラな性格。


「なりたい自分」がないのはもちろん、「他人からどう見られるか」といった公的自己意識も弱いのです。


公的自己意識が高い女性ほど魅力的な人が多いのですが、この場合はその逆にあたります。


精神的な病気の場合もあります。


以前はきちんとした髪形だったのに、急に髪形も含めて身なりに注意を払わなくなった人は、人生に生き甲斐を感じなくなっている可能性があります。


こういう場合は、早めに専門機関で診断を受ける必要があります。


④髪形がころころ変わる


若い人が髪形をころころ変えるのは、「なりたい自分」が見つかっていないのかもしれません。


年齢を重ねた人が何度も髪形を変えるのは、飽きっぽい、あるいは子供っぽい性格がうかがえます。



【若さへの未練が垣間見えるバーコードヘアー】

男性にとっては、はげや白髪への対応も大問題です。


あまり表には出しませんが、女性が老化による容姿の衰えを気にするのと同じくらい、気にしているもの。


これにどう対処するかで、年齢や老いに対する順応度がわかります。


白髪や薄くなった髪を自然な形でまとめている人は、老いを認識してそれに順応しようとしています。


「昔はよかったなー」などと言って必要以上に昔を懐かしがることもなく、現在の人生をそれなりに楽しむ姿勢がうかがえます。


それとは逆に、薄くなったりはげてしまったところを「バーコードヘアー」と呼ばれるようなスタイルでつくろおうとしている人は、若さに未練が残っているはずです。


では、かつらはどうでしょう。


周囲に隠してかつらをつけている人は、老いへの抵抗が感じられます。


他人には言えない苦労をして若々しく見せている姿は、自己啓発型といえるかもしれません。


一方、かつらの着用を公表している人は、明るい居直り型といえるでしょう。

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