返報性の法則

心理・思考・時間


「相手に腹を割らせるには、自分も腹を割らないといけません」



人に何か施しを受けた時、お返しをしなければいけないという気持ちになる事を「返報性の原理(法則)」といいます。


先に相手が自己開示したとき、自分も同じ程度の情報を開示しようと考えるのは、この返報性の原理(法則)によるものです。


例えば同僚の働きがいを聞いてみたいと思ったら「お前の働きがいって何?」と一方的に聞いても12%の人しか答えてくれません。


一方、先に「自分がどういう時に働きがいを感じたか」とストーリーを伝え、その上で「働きがいを感じた事ある?」と聞くと78%の人が自分の働きがいを答えてくれています。


相手に多くの意見や情報を出させる事が必要な「会議」では心理的ハードルを下げるために、いきなり本題に入るのではなく雑談で参加者同士の心理的安全性を確認してから、意見を出しあうようにする。


会議開始から5分程度は「この前の〇〇どうだった?」とか「先週の休みに〇〇行ってきてさ」的な雑談から入りだし、わざと「あっ、時間だったね。じゃあ〇〇について・・・」的な流れを作ると、たくさんのアイデアが出やすいです。



はじめての人と関係を構築するとき、カジュアルな雑談から入り、そこで相手との距離感を縮めた上で、関係を構築するなったときは、まず、自分の弱みをさらけ出す必要があります。


例えば「私はまだこの仕事、先週に引き継いでわからない事だらけなんで色々教えてください」的な言い回しをして、プライドに引っ張られる事なく、自分のできない事やわからない事を質問し、弱点を相手に見せます(自己開示)


これはコミュニケーション手法の一環で、相手の懐に入るという目的をもっています。


他愛もない雑談をして、自己開示をして、距離を縮めて、自身の弱点をさらけ出す、そうする事で人との繋がりを築き、話し合える、意見を言い合える関係を作り上げる事ができる・・・


佐藤さん

会社の会議など、未だに「オープン」的ではなく下を向いて「我関せず」の人が多いです。今の組織がその風潮なんですね(汗)。なので、全然進歩しません!この「自己開示」が役職連中が出来てないからでしょう・・・かっこつけてんのかな?まずは自分から「自己開示」していけば、周囲もつられて「自己開示」してくれるのでしょうね。


コメント