行動できない原因をチェックしよう

心理・思考・時間

【8つの脳番地のなかに自分の弱点がないか?】

それでは、こうした停滞した脳を活性化する具体的な方策を見ていきましょう。

本書では、まず私(著者)が考案した「脳番地」に沿って解説していきます。

脳番地というのは、脳の各部位の機能ごとに名前をつけたものです。

脳はその人の行動パターンや欲求によって、成長しやすい脳番地とそうでない脳番地があります。

やる気がわかない人は、脳のどこかにやる気がわくのを妨げる、未発達の脳番地があるのです。

未発達の脳番地は、自分が苦手なことがわかれば特定できます。

全部で120の脳番地がありますが、そのなかでも、私たちの普段の行動にとくに影響が強いのは、次の8つの脳番地です。

・思考系脳番地

・視覚系脳番地

・聴覚系脳番地

・理解系脳番地

・伝達系脳番地

・記憶系脳番地

・感情系脳番地

・運動系脳番地

脳番地はそれぞれ右脳と左脳にひとつずつあり、左右で働き方に違いがあります。

やる気が出ない人が苦手なことをチェックリストにしましたので、該当する脳番地のところを参考にしてください。


【決められない、判断できない、思考停止】

思考系脳番地は、意志決定の司令塔です。

インプット担当の脳番地に、必要な情報をもってこさせて、どんな行動を起こすか検討し、アウトプット担当の脳番地に実行命令を出します。

主に左脳は明確な答えがあることを考えるときに、右脳は答えがないことを考えるときに働きます。

思考系が弱いと自分の意思で動けなくなります。

思考系を鍛えるトレーニングとしては、2週間いつも飲んでいるものを選択肢から外したり、1ヶ月間人の行動パターンをまねる(または、逆のことをする)など本書には書かれています。

マンネリ化している思考から脱却するために、行動に変化を与える方法です。

いつもの自分を脱ぎ捨てることを、意識すると鍛えられます。


【興味をもてることが少ない、空気が読めない】

視覚系脳番地は、見ることで情報収集します。

目からインプットした情報を他の番地に提供するのが役割です。

主に、左脳では文字情報を読み取り、右脳では画像やイメージを読み取ります。

視覚系が弱いと視覚情報の多くをスルーしていまい、インプットの質が下がります。

周りを見て配慮できなかったり、興味の範囲が狭まったりします。

視覚系を鍛えるには、1日1枚、いい写真を見る(家族の写真や綺麗な場所など)や、自分の周り1メートル以内に人がいないように歩くなど・・・。

写真は「気に入った」ものが良いです。

「歩く」は人込みで、ぶつからないように周りに気を付けながら歩くそうです(笑)。周囲にしっかり意識を向けてトレーニングして下さい。



【人の話が頭に入らない、人付き合いが面倒】

聴覚系脳番地は、聞くことで情報収集します。

耳からインプットした情報を他の脳番地に提供するのが役割です。

聴覚系が弱いと、聴覚情報を聞き取る力が弱くなます。

情報を正確に拾えなくなり、人の話し声の微妙なニュアンスなどがわからなくなります。

聴覚系トレーニングとして、ラジオで聞いた言葉を声に出して繰り返す(今ではYouTubeなんかでもいいかも)や、テレビを英語で聞いてみるなどです。

くり返しは、普段どれだけ自分が聞いたことが頭に入っているかテストし、改善していくというトレーニングです。

英語で聞いてみるは、テレビに限らず映画を字幕で鑑賞する(私はいつも吹き替え版なので・・・)。

聞こうとするい意識が大事で、何回か繰り返すと理解できるようになるそうです・・・(私は自信がないです)。


【新しいことに馴染めない、頑固】

理解系脳番地は、視覚系や聴覚系からの情報を、理解したり、選択したり、解釈したりします。

理解系が弱いと、外部からの情報を整理・統合できず、状況を把脚するとができません。

現状維持を好み、先を読んで行動するのは苦手になります。

【うまく言葉にならない、受け売りしか話せない】

伝達系脳番地は、思考系脳番地からの命令に従って、適切なコミュニケーションをとります。

伝える方法には、会話やメールなどの言語手段と、図やサインなどの非言語手段があります。

伝達系が弱いと、自分の体験や考えをコミュニケーションに落とし込めず、周りからの理解が得られなくなります。

理解系を鍛えるトレーニングとして、机やテーブルの位置を変えて見たり、四文字熟語の意味を調べるです。

机やテーブルの位置を変えると、おのずと他のモノの位置も変えたくなります。

変化をつけると、気分も変わり、変える一連の作業によって理解系が刺激されます。

四文字熟語はたくさんありますね、私は苦手なので数個しかわからないですが(笑)。

四文字熟語の意味を理解し、言葉の意味を深く考えることで、自分が見ている世界の理解度も深まりますから、ノートなどに書き留めてみてください。


【ものごとをネガティブに考える、ずぼら】

記憶系脳番地の中枢は、主に短期記憶を司る海馬とその周囲の脳番地です。

脳に新しい情報を蓄えたり、蓄積されている記憶を呼び出し、思考系や感情系など他の7つの脳番地に提供したりします。

記憶系が弱いと、覚えたり思い出したりするのが苦手になり、忘れ物が多くなったりします。

また、過去の出来事にとらわれて、現在の行動にブレーキがかかりやすくなります。

記憶系を鍛えるトレーニングとして、1日の生活を30分前倒しにするや日常で話す言葉をノートに書き出すがあります。

1日は24時間しかありませんが、どのように使うかで周りと「差」がでます。

特に私のブログ内では、「朝活」「朝の時間」を重要視して投稿しています。

朝は脳内がスッキリしていて、学びに最適です!

いっしょに「朝活」しませんか?

ノートに書き出すは、何気なくふだん話している内容に注目するトレーニングです。

ネガティブな人はネガティブな話、「めんどくさいよね~」など言葉にする人はめんどくさがり屋・・・自分に「気づき」を与えるきっかけになるでしょう。

もし、話している内容が嫌なら、なおせばいいのです。


【自分の気持ちがわからない、衝動的】

感情系脳番地は、他人の感情を読み取ったり、自分の感情を生成したりする脳番地です。

右脳では主に、快・不快の刺激、その場の印象、他人からの「好きでも嫌いでもない」といったボヤっとした感情を受け取ります。

左脳では主に、感情生成を行っています。

自己感情として、とくに「好き」「嫌い」のように言葉で表現しやすい明確な感情を生み出します。

感情系が弱いと、思い通りにならないときに他人の気持ちを無視したり、自分の気持ちがわからなくなって一方的に被害妄想に陥ったり、自分の感情をコントロールできず悪い習慣にハマったりします。

感情系を鍛えるには、雑誌などのモデルを切り抜いて「好きな顔」「嫌いな顔」を分けるやアルバムを見返す、追加するなどがあります。

異性もそうですが、同性も行うそうです。

これをやると、自分の感情が相手の見た目によって変化することがわかるそうです。

見た目で判断するような自分は好きじゃないですよね。

これも「気づき」の一つです。

アルバムは、「現在の自分」は「過去の自分」に影響を受けています。

アルバムを見返して、その時の「感情」を思い出してください。

そうすることで、自信の「喜怒哀楽」に気づき感情を整理できます。

【着手が遅い、効率が悪い、もたつく】

運動系脳番地は、思考系脳番地からの命令に従って、実際に身体を動かします。

運動系脳番地のなかでは、手、足、目、口など、それぞれを動かす部位が分かれています。

運動系が弱いと、それぞれの身体の部位を思いどおりに動かすために大量のエネルギーが必要となり、本来の脳の動きを妨げます。

運動系のトレーニングとして、ティッシュを丸めて、お手玉をするや5本指の靴下を履いて生活するなどがあります。

お手玉は、しっかりと丸めたティッシュを1メートルぐらい上げて、右回り、左回り3分ほどやるそうです・・・。

目でしっかりと追って、両手も意識してやることで、目の筋力が鍛えられるそうです(笑)。

5本指の靴下は、私も履いた経験があります。

10本の指に意識がいき、バランスよく立ったり、歩いたりできます。

意識する事(思考系)から、運動系にしっかり命令が届けられるようになるそうです。


これらの脳番地は、必ずしもひとつの脳番地でひとつの仕事を完結できるわけではなく、それぞれに助け合って機能していることが多いです。

ですから、極端に能力が劣る脳番地があったりすると、そのせいで本領を発揮できなくなります。

できるだけ、苦手なところを意識して成長させていくのがいいでしょう。

↓ 参考書籍

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