あなたは他人とした約束、自分とした約束をこまかいレベルまですべて守っていますか?
これを日々実行するのは、なかなか至難の業です。
著者は、メンターの起業塾で学び出してから、すべての学びの場に足を運びました。
それか東京だろうが北海道だろうがカムチャッカ半島だろうがです(カムチャッカ半島は嘘です)。
なぜか?
約束したからです。
「何を言っているかではなく、何をやっているのかを見れば、その人がわかる。僕は行動しか見ていない。口は簡単に嘘をつくけど、行動は嘘をつかないからね」
とメンターに言われたそうです。
行動で示すしかないと思い、必死に食らいついてきました。
免許皆伝をいただき独り立ちするまでの5年間、メンターの講演会など、学べるチャンスは(インフルエンザで「来るな!」と言われたとき以外は)一度も逃したことがありません。
体調が悪かろうが、熱が39度あろうが、学びを優先してきました。
著者はもともと約束を必ず守る人だったかというと、そうではありません。
言ったことをやらなかったり、三日坊主で終わったり、時間にもルーズでした。
では、なぜそれだけ忠実に約束を守ったかというと、メンターが「約束」をとても大切にされているのが日頃から伝わっていたからにほかなりません。
約束に厳密な人との約束は、守りたくなるのです。
日頃から「約束」というものを大事に扱っているあなたであれば、まわりの人もあなたとの約束を守りたくなるはずです。
逆に「約束」をずさんに扱っていると、あなたもまわりの人から約束を破られまくることになるでしょう。
【自分を信頼できる人は、自分との約束を守れる人】
そして、とくに念押しされたのが、「自分との約束を守れ」ということでした。
人との約束は一生懸命に守ろうと努力をします。
人との約束を破ると相手に迷惑をかけたり、信頼を失うからです。
でも、自分との約束は軽く見がちです。
なぜか?
自分との約束を破っても誰にも迷惑はかからないし、誰の信頼も失わないと思っているからです。
しかし、迷惑がかかっていて、信頼を失ってしまっている相手がいます。
そう、自分自身です。
自分との約束、たくさんありますよね。
「今日は何時に起きよう」「何時に寝よう」「何回筋トレしよう」「何ページ本を読もう」「この仕事は何時までには終わらせよう」「この目標をいつまでに達成するぞ」など。
自分との約束を守れば守るほど、自分への信頼が増します。
自分との約束を破れば破るほど、自分への信頼が減ります。
自分への信頼=自信のことです。
小さなことから大きなことまで、自分との約束を守れば守るほど自分への信頼が増えていき、「自分は決めたことを達成する人間なんだ」という自己概念ができあがっていき、何をやっても努力すればうまくいく人間になっていくのだと思います。
「約束とはメッセージ。守ると『あなたのことが重要ですよ』破ると『あなたなんかよりも、重要なことがあったんだ』と、暗に伝えていることになるんだ。
その場をうまくやり過ごせたように見えても、どんなに見事な言い訳や正当化をして、現実として、信頼は確実に減っている。
守ると正しい、破ると間違っている、などという浅い話ではないんだよ」と、教わりました。
「約束を守る」ということ、「言ったことをやる」ということは、自分のまわりの人の尊厳に大きく関わってくる大切なことなのです。
↓ 参考書籍
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