脳と体の連携

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ここ数年で運動のメリットを示すデータは激増しており、「運動と脳」に関する論文から質の高い36件を選び、エクササイズでどれだけ私たちのパフォーマンスが上がるかを調べたものがあります。


まずわかったのは、どんな運動でも、ある程度の負荷があれば脳には良い影響があるという事実です。


筋トレでもランニングでも水泳でも、ジャンルは何でもかまいません。


とりあえず体を動かしていれば、あなたの脳機能は確実にアップします。



運動で脳のパフォーマンスが上がる最低ラインは次の通りです。


・一回のセッションで45~60分ぐらいの運動をするとストレスが改善し、認知機能も向上しやすくなります。


・「週に2回の運動」と「週に4回の運動」を比べた場合、両者に大きな効果の差はない。


・運動のレベルは「軽く息があがるくらい」から「ヘトヘトになるくらい」までの範囲で行わないと意味がない。


基本的には「一回45分の少しキツい運動を週に2回」のペースで行うのが、脳機能のアップが見込めるさ最低のラインです。


あなたのパフォーマンスを限界まで発揮させるためのも、ぜひこの基準を守ってみてください。


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また「ウォーキングを行うとコレステロールや血圧が下がり体重も減る。しかし、それらのメリットを合わせても、ウォーキングが心疾患に効く理由の59%しか説明できない。


残りの41%はウォーキングがストレス反応を改善してくれるからだろう」とあります。


椅子から立ち上がって数分の散歩をするだけでも、あなたのストレスは激減するのです。


運動がストレスに効く理由には諸説ありますが、最も有力視されているのは「エクササイズが体のストレス対策システムを鍛えてくれる」という考え方です。


私たちの循環器系うや筋肉は脳の神経とつながっており、普段から相互にやり取りをしています。ところが運動をしないと脳神経と体のつながりが弱まり、連携が取れなくなってしまうのです。人間のストレス対策システムは、脳から臓器への連絡がスムーズでないとうまくいきません。


つまり、運動には脳と体のつながりを取り戻す作用があります。



ある程度の負荷があればどんな運動でも構いません、週に2~3ずつ続けられるのを自分で試して選んでください。最低でも12分の早歩きで、あなたの脳のパフォーマンスは確実にアップします。


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