相手の欠点に目が行くのは、知的怠惰である

心理・思考・時間


どんなに熱烈なカップルでも、交際をして半年も経てば、必ず相手の欠点が見えてくる。

欠点のない人間などこの世にいないのだから、当たり前といえば当たり前の話だ。

ところがこれはそのまま、あなた自身にも当てはまることを忘れないで欲しい。

相手はわざわざ口にしないだけで、必ずあなたの欠点を把握しているものだ。

そしてこれまた興味深いのは、相手の欠点を強調する側のほうが、第三者から見て欠点だらけだということだ。

相手に欠点を指摘されている側のほうが、周囲から同情されるものだ。

ところで、なぜ相手の欠点に目が行くようになるかといえば、それはあなたの知的怠惰によるものだ。

たとえば白いハンカチに付着した黒いシミは、幼児でも気づくことができる。

相手の欠点をわざわざ声高に叫ぶということは、幼児期から知性が何も成長していない証拠なのだ。

知性とは何か。

それは相手の欠点ではなく、長所を見つける能力である。

たとえ相手が家庭を顧みることなく、仕事に没頭していたとしても、仕事ができるということは素晴らしいことではないか。

仕事も家庭も両立できれば、もっと素晴らしいと感じるかもしれないが、それではあなた自身はどうなのか。


仕事も家庭も両立させるのにふさわしい能力を、持ち合わせているだろうか。

仮に、あなたが専業主婦で子どもを二人育てている立派な女性だとしても、それが夫の、仕事と家庭を両立させる難易度に匹敵すると、どうしてわかるのか。

あなたが逆の立場であれば、ひょっとしたら仕事も家庭も崩壊しているかもしれない。


まずは仕事ができること、それ自体に対して深く感謝することではないだろうか。

夫の仕事ができることを感謝できれば、必ず相手にもそれが伝わり、感謝が返ってくる。

「家事と育児をやってくれているからこそ、自分は仕事に没頭できる」と、100%気づくものだ。

欠けている部分に固執すると不幸になり、満たされている部分に感謝すると幸福になる。

人は普段、自分の頭の中でイメージしている通りの人生を歩むからだ。

どうせなら滴ちている部分にイメージを集中させて、幸福な人生を送りたいものだ。

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