男は子供の頃から、「何になりたいの?」と言われ続け、自分のなりたい職業を模索して、苦しみ抜いて、その仕事を手に人れた人が多いです。
だから、自分の肩書きに誇りを持っている人は、いい男が多いと思います。
職業を聞かれて答えられないとか、名刺に書いてある肩書きについて、言い訳のようなことを言うとか、そんな男とは、仕事はしない方がいいです。
子供の頃、若い頃から追いかけてきた仕事に就いている男は、簡単にその職業に就いたのではないはずです。
一流企業にいる人は、猛勉強しただろうし、特殊な才能を生かしている人は、才能を開花させるための努力をしてきたはずです。
そんな男性と出会ったら、その職業、つまり肩書きをさりげなく褒めるのがいい。
とても喜ぶと思う。
「ああ、苦労してやってきてよかった」と思い、ほっとするだろう。
「苦労した」と言えない男ならなおさらで、誰かに「立派なお仕事ですね」と言われると、嬉しくなります。
著者自身、すごく肩書きにこだわって生きてきたそうです。
どうしても作家になりたかった頃は、無職なのに名刺に「フリーライター」と書いて、嘘でもそう書いておけば仕事が入ると考え、頑張っていました。
それから、本を出すようになったが、最初に書いた本が競馬の本だったから、「競馬ライター」と言われるようになってしまい、ずいぶん悩んだそうです。
恋愛本を出すようになってからは、出版社によってまちまちで、「エッセイスト」とも言われるし、「作家」とも言われる。
以前、出版した『「いい人」は成功者になれない!』(王様文庫)が、エッセイとは程遠い啓発本だったから、また「作家」と言われるようになった。
ある天ぷら店に友達の女性を連れて行った時、僕らの会話を聞いていた店員が、「こちらの方はひょっとして作家の先生ですか」と女性に尋ねたら、彼女が「そうですよとにこやかに、誇らしげに答えてくれてとても嬉しかった。
例えば、職場の上司が専務に就任したとしよう。
その人はたぶん、「五十歳までに専務になりたい」という夢を持っていたはずだ。
それを実現したのだから、何か言わないといけない。
あなたが、平社員から主任になった時、上司に飲みに連れて行ってもらわなかったか。
同じことをあなたもしないといけない。
言うだけでもいいのだ。
「おめでとうございます」と。
そういう気のきいた会話がその会社を和やかにするのである。
社会に出て「気遣い」という点で、とても重要だと思います。個人的には「肩書き」にはこだわりはないのですが、中には「肩書き」にこだわりがある人もいますので、「礼儀」としてお祝いしてあげるのがよさそうです。
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