【本当の向こう側】 気になる人を知る、意外な胸の内

心理・思考・時間

【視線を合わせるのは「仲良くなりたい」のサイン】

会話している相手の目の動かし方で、その人の性格などを見抜くことができます。

◎目を見て話す人

目を合わせるのは相手を知ろうとするしぐさなので、外向的な人といえるでしょう。

ただ、目を合わせる行為には、その人が抱えている心の問題が反映されることもあります。

いつも人と一緒にいたい、人と話をしたいという気持ち(親和欲求)が強い人も、よく視線を合わせます。

さらに、心に不安を抱いている人も、相手が何を考えているのか気になるので、相手の目を見ようとします。

これらの場合、目を合わせるのは無意識の行動ですが、身構えるように警戒して意識的に視線を合わせてくる人もいます。

これは相手を自分のペースに巻き込み、支配したいと考えている人。

◎話をしていても目を見ない人

逆に、会話をしていても相手の目をまったく見ない人がいます。

これは強いコンブレックスによるものと考えられます。

相手と目を合わせると、自分がどういう人間かを知られてしまう、あるいは評価されることが怖くて、視線を合わせられないのです。

すぐに視線をそらしてしまう人は、気が弱く、相手を恐れていると考えられます。

あなたと会話している相手が視線を下にそらし続けたときは、あなたを怖がっていると考えていいでしょう。

ただし、不自然に視線をそらすのには別の意味があります。

たとえば、あなたと友人A、Bの三人で話をしているとき、AはBばかり見て、あなたをまったく見ようとしません。

Aに嫌われている、と思うかもしれませんね。

でも、意外にもAはあなたに関心があり、それを知られたくなくてわざと目を向けない場合もあるのです。

異性に興味津々な思春期真っ盛りの男の子が、「女子なんかうるさいだけ」などと言って興味がないふりをするのも、これと同じ心理。

何かを見ることは、”何か”に対して興味や関心があるという証拠になります。

それを知られたくないときには、興味の対象からあえて視線をそらすのです。

【激しくまばたきをする人は、本当に気が弱い?】

パチパチと頻繁にまばたきをする人がいます。

これは一般的には気が弱いか、あるいは相手を恐れていると考えられます。

まばたきの回数は緊張の度合いに比例するとされており、頻繁にまばたきをする人は一般に緊張しやすく、不安になりやすい性格といえます。

たとえば、気の弱い人は上司に呼ばれると、怒られるのではないかと目を合わせるのが怖く、その緊張がまばたきに表われてしまうというわけです。

一方、過剰にまばたきをしながら過激な発言をする人もいて、たとえば政治家などによく見られます。

まばたきは緊張の度合いに比例して無意識に出るしぐさですが、緊張感の高まりは実は攻撃性につながるもの。

したがって、会話中にまばたきの回数が多い人の中には、競争を好み、がむしゃらに働くタイプが少なくないのです。

まばたきが多いから気の弱い人だと思っていると、逆に噛みつかれる結果になるかもしれません。

【女性が男性を見つめるのは、DNAのなせる業?】

会話をしている相手が、視線をそらさずにずっと自分を見つめているこれは好意の表われだったり、警戒のサインだったり、だましのプロが使うテクニックでもあります。

ただ、「見つめる」しぐさの中には、このケースに当てはまらないものもあります。

女性の視線です。

男性は女性に見つめられて悪い気はしないものです。

その女性が魅力的なら、なおさらでしょう。

もしかして・・・と期待してしまう人もいるかもしれません。

しかし、女性は男性に比べて相手を見つめるもの。

特別な意味はないと考えた方がいいでしょう。

一般に、男性より女性の方が視線を合わせる回数が多く、時間も長いという結果が、いくつもの実験から明らかになっています。

その理由として、男性に比べて女性の方が弱い存在であることがあげられます。

最近は女性が強くなったといわれますが、それはまた別の話。

人類の長い歴史の中で、カの弱い女性が生き延びるには、保護してくれる男性を観察し、意図を汲み取る必要がありました。

そのために女性が身につけたしぐさの一つが、現代の女性にも受け継がれ、好意の有無に関係なく男性をじっと見つめるのです。

【瞳孔の大きさは”恋心“を測るバロメーター】

では、会話している相手が好きな人だったら、女性の目はどうなるのでしょうか。

漫画で描かれる女の子の目は大きくて、瞳の中で星が光っていますね。

まさしくあの状態。

「目が輝く」のです。

輝くのは、瞳孔が大きくなるから。人は興味があるものを前にすると瞳孔が大きくなり、表情がパッと明るくなります。

おもしろい実験結果もあります。

男性に女性のヌード写真を見せて瞳孔の大きさを測ったところ、平常時より18%拡大したのです。

ちなみに、女性が男性のヌードを見たときは20%も拡大したといいます。

また若い男性に、ある女性の顔写真の瞳孔を拡大したものと縮小したものを見せ、印象を答えてもらう実験をしたところ驚く結果が出ました。

多くの男性は瞳孔の大きい写真に「柔和、女性的、かわいい」という印象を持ち、瞳孔が縮小した写真には「かたい、利己的、冷たい」という正反対の印象を持ったのです。

この実験結果から、瞳孔が拡大した目はそれだけで相手に好印象を与えることがわかります。

これは女性だけではありません。

男性も、瞳孔が大きくなった表情の方が「いきいきとしている、優しい」という印象になります。

いろいろなことにアンテナを広げて何事にも積極的に取り組めば、瞳孔が大きくなる機会も多くなるはず。

きっと周囲の評価もアップするでしょう。

もっとも、瞳孔を大きくしようと思っても、自分ではなかなかコントロールできません。

それだけに、瞳は正直にその人の気持ちを表わしているといえます。

あなたを見る目が輝いていたら、相手はあなたに関心がありそうです。

また、会話しているうちに相手の目が輝きだしたら、その話題に興味があるというサイン。

話を盛り上げるチャンスです。

逆に、表情がかたくなったと感じたら瞳が縮小しているはず。

おそらく興味を持っていないので、話題を変えた方がいいでしょう。

【男性は、好きな女性からあえて目をそらす】

女性が知っておくと得をする、男性の初歩的な行動特性をお伝えします。

男性というのは好きな女性と目が合ったら、その瞬間に目を逸らす習性があるということだ。

目が合いそうになったらすぐに逸らすから、現実には、男性がずっと見ていたことが女性にはわからない。

だから、好きな男性となかなか目が合わないと思っていても、それであなたに気がないと決めてしまうのは早合点なのです。

むしろ、絶対に目が合わないということは不自然なことで、チャンスだと考えるくらいでちょうどいいかもしれません。

なぜ、好きな女性から目を逸らすのかといえば、自分が好きであることが、ばれてしまうのが恥ずかしいからだです。

それ以外の理由など、何もない。

幼少期から大人になっても、男性の好きな女性に対する態度は何も変わっていないのです。

以上のことを知り尽くしている女性は、こんな方法を駆使している。

意中の男性に背を向けておくふりをしながら、窓に映った男性を、じっくりと観察しているのです。

場合によっては窓から窓に映った意中の男性をそっと観察するという実に巧みな方法で、視線の動きを確認している女性もいます。

「女の直感」という表現があるが、本当は単なる直感ではない。

モテる女性は水面下で、直感に勝る、無限の努力と工夫をしているものなのだ。

もちろん男性があなたのことをじっと見ていたことは、しばらくは知らないふりをしておくべきです。

さもなくば、男性は必ず「見ていない」と意地を張って主張し、へそを曲げてしまいます。

いかにも何も知らないふりをして、あなたから目を合わせてそっと会釈でもしておけば、ほとんどの男性はイチコロである。

それでも誘ってこない場合は、あなたからアプローチすればいいのです。

男性というのはプライドの生き物だから、「凄い!」「強い!」と認めて、母性で包み込んであげることです。

「ダメな男ね」「弱い人ね」は、男性をひどく傷つける悪魔の言葉だと知っておこう。

【人の心の8割は「目」でわかる】

「目は口ほどにものを言う」といわれる通り、目の動きはその人の心理状態や性格をよく表わします。

なぜかというと、もともと目は情報を取り入れ、フィードバックする役割を担っているからです。

たとえば、今、あなたが誰かと会っているとします。

こんなとき、相手の印象や服装、表情、手振り、身振りなどを見て、それをもとに相手がどんな心理状態にあるのか、自分に対してどんな感情を持っているのかなどを推察しますね。

人間は相手に関する情報の80%を、視覚から得るといわれています。

「見る」という行為は、情報収集の重要な手段なのです。

一方で、相手に関心を抱くとつい見つめてしまったり、驚くと目を見開いたりします。

逆に興味が持てない話をされると視線をはずしたりします。

このように自分の感情を相手に伝えることが、フィードバックにあたります。

私たちは自分の話が区切りに近くなると、視線をはずしたりします。

相手はそれを見て、自分が話をする準備を始めます。

心理実験からもこうした細かい視線の動きによって行なわれていることがわかっています。

【居心地のいい関係は、視線をそらすことから始まる?】

相手の目を見て話すことはコミュニケーションをはかるうえで大切なのですが、見つめあいすぎても話しにくいものです。

初対面の人と話しているとき、目から情報を取り込もうと必死に相手を見つめると、かえってぎくしゃくとなりがち。

実はスムーズに会話をするには視線を適度にそらすことも必要で、これが意外に難しいのです。

親しい間柄であれば、相手に疑いを抱いている場合は別として、会話中に視線の動きを意識することはあまりないでしょう。

恋愛関係にある二人なら、見つめあっても、目をそらしても、ぎくしゃくとした雰囲気にはならないはず。

家族ともなれば、視線を合わせなくても、たとえ背中合わせでも会話ができます。

つまり、視線の合わせ方には二人の関係性が強く反映されるということ。

相手が自分をどう見ているか、視線の合わせ方で判断できるのです。

①相手が視線をはずさない。

あなたのことを警戒しているか、挑戦的な感情を抱いています。

初対面でなければ、敵対視している可能性もあります。

②相手が視線を合わせない。

あなたに興味がない、あるいは否定的な感情を抱いている可能性が高いでしょう。

会話が弾んでいたのに相手が視線を合わせなくなったら、「あなたの意見に賛成できない」「話を切り上げたい」というサインです。

③視線を適度にそらしながら合わせてくる。

あなたに対して悪い感情は持っていません。

にらんだりせず、たびたび視線を合わせてくるなら好意を抱いているか、あなたの意見に同意しているサインです。

④すぐに視線をはずしたり、横目で見たりする。

あなたをちょっと見てすぐに視線をはずしたり、横目で見たりする人は嫌悪を抱いていると考えられます。

横を向きながら視線だけ合わせてくる横目は、軽蔑の意味もあります。

特に見下ろすような横目は、軽蔑の度合いが高くなります。

【恋人のウソを一発で見抜く、視線の法則】

あなたに質問です。

昨晩、どこで、誰と、何を食べましたか?

いきなり間かれると、答えに窮しますよね。

といっても、ここで問題なのは食事の内容ではなく、昨晩の夕食を思い出そうとしたときに、目がどんな動きをしたか。

視線が左上に動きませんでしたか?

心理学の実験では、

①視線が左上に向く→過去の体験や、今までに見た風景を思い出そうとしている。

②視線が右上に向く→今までに見たことのない光景を想像している。

③視線が左下に向く→音楽や声など、聴覚に関わるイメージを思い描いている。

④視線が右下に向く→肉体的な苦痛など、身体的なイメージを思い浮かべているという傾向が見られました。

この視線の動きを観察すれば、相手のウソを見破ることができます。

たとえば、「昨日はどこへ行っていたの?」と聞いたとき、の出来事を思い出そうとしているので、本当のことを言おうとしています。

しかし視線が右上をさまよったら、実際にはなかったことを想像しようとしているわけですから、その返答はかなりあやしいでしょう。

視線の動きで相手の真意を見抜く方法は、ほかにもあります。

たとえば、恋人や夫婦の間で、男性の浮気疑惑が持ち上がったとします。

「浮気てるんじゃないの?」と女性が問い詰めたとき、相手の視線が左上に向いた場合は、男性が視線を宙にさまよわせてしまったら、動揺したと自白しているようなもの。

特に女性は男性より観察眼が鋭く、まばたきや目の動きなどのささいなしぐさにも敏感ですから、疑いを深めるでしょう。

疑われたくなかったら、相手の目をしっかり見て答えることです。

視線以上にウソが表われやすいのが、まばたき。

うしろめたいことを指摘されたときなどに、表われやすいしぐさです。

自分でコントロールしにくいため、真実が出やすいのです。

会話の途中で急に相手のまばたきが激しくなったときは、話の内容をよく吟味した方がいいでしょう。

【だましのプロは、絶対に視線をそらさない】

ただ厄介なことに、会話の最中に目が泳がない人が正直な人かというと、そうとは限りません。

詐欺師など「だましのプロ」は、だまそうとする相手と話しているときは目を見つめ続けるそうです。

見つめ続けられると、大抵の人は相手の視線に気を収られて話に集中できなくなります。

相手が熱心であればあるほど、視線をはずすのが悪いように思われ、ますます相手の術中にはまってしまうのです。

また、相手を見続けることで、相手に余計な情報を与えないという効果もあります。

聞き手は話し手の目の動きからも、言葉の真偽を見極めようとするものです。

目の動きを固定することで、聞き手に余計な情報を与えず、自分の話を信じ込ませてしまうのです。

詐欺の手口を聞くと、こんなバカげた話になぜだまされるのかと思いますが、その裏にはこんな視線の効果も働いているのです。

親しくもないのに、自分を見つめながら立板に水の如く話す人には、注意した方がいいかもしれません。

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