【断食の真実を解明する!】 ダイエットとの関係

健康 ・睡眠・美容

ここまで、どう食べればいいのか?についていくつか記載をしてきましたが、「食べないこと」についてお話ししましょう。


つまり、断食です。

最近、プチ断食という言葉もちらほら耳にするようになってきて、断食への理解が少しずつ広がってきました。

断食というとイメージが堅いので、私(著者)は英語でファスティング(以下断食と同意)という呼び方をして、クライアントにもおすすめしています。

一定延期間食べないわけですから、当然痩せます。

しかし、ファスティングはこれを目的の主軸としていません。

最大の目的は解毒(デトックス)です。

私達の体内は、消化しきれない食品添加物や悪い細胞の残りカスでいっぱいです。

デトックスというと、半身浴や岩盤浴、ゲルマニウム温浴やサウナなどの汗をかく、マッサージで体をほぐして外へ押し出す、といったものがあります。

これらは外から皮膚や内蔵ヘアプローチして解毒ができることもあるかと思います。

また、運動などで体から毒素を出す方法もあります。

いくらこれらを行っても効果が出ないという人も多いのではないでしょしか?

私もフィットネスの現場にいて、たくさんのデトックスが必要だと感じるクライアントを見てきましたが、やはり前述したようなエステや運動などさまざまな方法でデトックスが上手くいかなかったという話を多く聞きました。

汗をかいたり、筋肉や内臓をマッサージするだけではないデトックスの方法を探して、出会ったのがファスティングでした。

【目的はあくまで健康】

ファスティングは、ドイツやアメリカなどの医療先進国では何十年も前から医療行為として用いられ、体の自己免疫力や抵抗力を高め、病気を自己治癒する方法として、広く認知されています。

このような絶食療法は海外ではすでに取り入れられていますが、日本では断食といえばまだ修行という印象のほうが強いことと、プチ断食というような呼ばれ方で、キワモノダイエットに分類されてしまいがちです。

私がすすめているのは、医療の分野で行う絶食療法と呼ばれるものではなく、低カロリーでありながら高ミネラル・ピタミンを含む発酵ドリンクを飲みながら行う、健康目的の断食」です。

医療の分野での絶食は、水だけで2週間ほどの期間行うのでひとりでは危険を伴いますが、この方法ならば普段の生活をしながら安全に行えるのです。

お腹が空いたら何かを食べるのが当たり前な現代人にとって「食べない」という選択はとても敬遠されます。

でも、体の調子が悪くなるのが体に毒が溜まっているせいだとしたら、それを解毒するためには最適な方法だと私は考えています。

人間以外の動物は、体調が悪くなったり病気になったりしたら、物を食べなくなり、安静にしているのが通常だそうです。

しかし、人間だけは、薬を飲んで栄養のあるものをたくさん食べましょうと言います。

果たして、どちらが生き物として自然なのか?と問えば、なんとなくでもわかりますよね。

確かに、進歩した医療は、何もしなければ死や苦しみをもたらす病気や怪我を治す重要なものですし、まった<薬を飲まなくて良いだとか、病院で診察してもらう必要はないということではありません。

ただ、特に日本人はほとんどの人が気軽に保健医療を受けられる環境にあるがゆえに、生き物としての本来誰もが持っている自己治癒力をどんどん弱らせてしまっているのかもしれません。

【断食で精神を整える】

さて、ダイエットにおいてもファスティングは、とても有効な手段だと思います。

食べないわけですから、当然体重は落ちます。

しかし、何より大切なのは、体の生理的反応と精神面だと、私は考えています。

まず生理的反応とは、普段のお腹が空いたら食べなければいけないという感覚の改善です。

お腹が空くという感覚は、血糖値が下がってきた時に血糖値を上げたいという生理現象なのですが、普段私達は血糖値が下がると、外から食べ物を摂取することで血糖値を上げようとします。

これを繰り返していると、単純に自分の体のエネルギーを燃やして血糖値を上げようとする作業をサポってしまうことになります。

つまり、自分自身での血糖値のコントロールを整える方法として、普段食べたいと思ってしまうところで我慢して食べないということを続けていると、だんだん自分の体内の脂肪等を燃やして血糖値を上げられるようになってきます。

その状態に慣れてくると、今までなかった生理現象が起こるわけですから、血糖値を下がりにくくすることができるようになるのです。

こうなることで、お腹が空きにくくなるということにもなり、食べすぎを防ぐことや「食べない」という選択ができるようにもなります。

生理的反応の改善にも伴うことですが、ファスティングはだいたい3~6日間程度で行うものです。

たったの数日ですが、皆さんは今までの人生で何も食べないで数日間を過ごしたことはあるでしょうか?

恐らくほとんどの人がないと思います。

実はこれがポイントで、数日間何も食べなかったという経験は精神的にもとても達成感を味わえることなのです。

そして、ファスティング期間が終わった後は回復期と言って、いきなり元の食生活に戻さず、できるだけ柔らかいものや、栄養価の高いものを少量だけ食べるということを数日間行います。

本期間よりこちらのほうが大変という声もよく聞きますが、ここまで徹底して計画的に自分の食欲をコントロールすることで、いつもなんとなく食べてしまうことを繰り返して太ってしまった人にとって、気付きと自信につながる体験になるのです。

以上のようにファスティングを行うことによる解毒効果や、体の生理面、精神面等の改善によって、体脂肪を燃やすためのスイッチが入り、ファスティング後もリバウンドをせずに緩やかに体脂肪を燃やしながら体重を落としていくことも可能になります。

なお、ファスティングについての詳しい内容などは、ぜひきちんと調べて、正しい情報を得てから行っていただきたいので、安易に水だけの断食や、市販の野菜ジュース等でいきなり何の知識もなく始めることだけはしないでください。

【ダイエットは足し算か?引き算か?】

ダイエットは、日本では「減量」という意味で捉えられていますから、どうして多くの人が食事の量を減らします。

一般的に「太る」というのは「お腹いっばい食べすぎる」ことが原因で、単純にその量を減らせば痩せていくという理解か広く浸透しているようです。

もちろん、食べる量を減らせば体重は増えにくくなり、基本的には減量もしていけるとは思います。

しかし、これを行っていても、何かが上手くいかないと途中で気付くのではないでしょうか。

例えば、アメ玉を一袋食べて、お腹はパンパンにふくれるでしょうか?

恐らくふくれないでしょう。

また、甘いジュースをたくさん飲んで、飲んだ時は苦しいくらいお腹がいっぱいになったとしても、しばらくして尿として出されると、もう苦しくもなんともない・・・。

このようなことは多くの人が体験しているでしょう。

これに対して体に良いとされる玄米や味噌汁、魚や和食の惣菜などをお腹いっぱい食べた時はどうですか?

腹もちが良く、消化吸収も良いので内臓に負担をかけませんから、ラクですよね。

そして、結果的にどちらが太ってしまうのかというと、やはり前者なのです。

信じられないことですが、ダイエット中の人の食生活について聞くと、朝はドーナツひとつだけという人や、ご飯を食べると太るから軽いパンを食べているとか、とにかく「食べる量自体を減らしてしまう」人が後を絶ちません。

自分にとって何が今、不必要なのかと思った時、いつも手を出してしまうお菓子や、毎晩の晩酌のビールなどが浮かぶのが通常ではないでしょうか。

わかっていながらそれらをやめないまま健康的な食事をしたとしても、痩せていくことは難しい。

逆に、太ってしまうこともあります。

【運動でなんとかなる、はNG!】

これからご紹介するのは、主に2タイプの方々です。

まずは、「食生活を変えずに運動でなんとかしようとするタイプ」です。

今の食生活を変える気がまったくなく、おいしいものを好きなだけ食べている生活を続けたまま、その分運動量を増やすことで痩せようという考えの人。

普段あまり運動をしていないのだから、そんな自分が運動を始めたら絶対に痩せるはず!という思いもあるのでしょう。

しかし、実はこれは思ったほど効果が出ません。

消費カロリーが摂取カロリーを上回る分動けばいいわけですから、それだけがんばればよいのですが、かなりの非効率です。

もちろん、これを1年でも続ければ体の変化は望めると思いますが、労力に比べると、思った以上に効果が出ないのです。

そして、食の量に対してものすごく運動量が必要な方の場合(つまり、食べる量が多い方ですね)、何かの拍子に運動をパッタリとやめると、もちろん待っているのはリバウンド。

たくさん食べて、たくさん動くという生活を日常にしていくのは非現実的です。

しかも、たくさん動いた達成感に対して、体の食に対しての要求は以前より強まってしまうという地獄の中で生活することになります。

今の生活に足し算で運動を急激に増やすこと、中心に運動を持ってくることは、今までダイエットが上手くいかなかったという人は、特にやらないほうがいいでしょう。

【とにかく食を減らす、もNG!】

もうひとつのターゲットは、若い女性に特に多い「とにかく食を減らすタイプ」です。

危険な食品を避けたり、改善していったりすることはとても重要です。

そもそも太るような食べ物の過剰摂取ですから、引き算で食の量を減らすことはもちろん必要なのです。

しかし、目的はあくまで体脂肪を効率よく落とすこと。

体脂肪を落とすために材料となる栄養素というものも存在するので、そちらはしっかり摂取しなければなりません。

食べすぎると太るというイメージから、必要な栄養素まで摂らなくなってしまうのは非常に危険です。

簡単に栄養失調になったり、最悪、摂食障害などにまで陥る場合もありますので、注意が必要です。

ここに無理に運動をプラスしてしまう人なんかもいますが、こんな状態でさらに体の必要な栄養素まで枯渇させてしまうと、痩せるというよりやつれてしまうことも。

また、極端になることで、これもリバウンドの原因となる場合があります。

【3か月続かないダイエット法は意味がない】

今挙げた2つのタイプの共通点は「日常に溶け込まないような生活」、つまり続けていくには無理のある極端な習慣であることです。

まず、短期間でなんとか結果を出そうという考えが太りやすい人の考え方と言えます。

ですが、短期で結果を出したら体は短期で元に戻ろうとしてしまうのです。

これは体の恒常性と言われていて、体が今の状態が通常だと認識してくれるには最低でも3か月は必要です。

そして、3か月で作った体は、3か月以上かけて維持しなければ適応してくれないのです。

ダイエットで一番重要なのは、結果を維持することです。

急激に変化させた体を維持するために、一生そのような激しい生活をしていくのでしょうか?

それは難しいですよね。

1年で10キロの減量に成功したのであれば、もう1年間それを維持できなければなりません。

太る傾向のある人、リバウンドしやすい人は「ダイエットに成功したら、また前のように好きなだけ食べられる」と勘違いしているのです。

それは、違います。

「前より好きなものを欲しがらなくなった状態」になるのが成功です。

だからこそ、ダイエット成功のために、今の日常生活に負担になるほど運動の時間を「足し算」してしまうことはおすすめできません。

よほど運動が楽しくてハマってしまった人以外、私は一般のお客様にはトレーニングは週2回までと指示します。

急激に痩せたいという人は週3、4回も運動をしたがる場合が多いのですが、無理に毎日ウォーキングなどしなくて良いとお伝えします。

もちろん、ずっと続けられるなら止めませんが。

逆に、「引き算」をしすぎてしまう人も問題です。

あれもこれも引いてしまえば、当然結果は出るのですが、一生、そんなに栄養のないものを少し食べるだけで良いのか?

これも難しいでしょう。

まず必要なのは、取捨選択できる知識です。

何が必要なのかもわからず、とにかくお腹いっぱいになってはいけないという考えから、食べる量を減らし、栄養がなく、ただ嵩(かさ)がある食べ物の満腹感だけでごまかして苦しい思いをするのではなく、体の機能が落ちて太りやすくなる食べ物を避けて、食べるとどんどん体の代樹が上がり、体脂肪を燃やしてくれる食材を選び、お腹が空きすぎずに、栄養価の高い食べ物を少量摂取することで満足できるようにすることが重要です。

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