【挫折を力に変える方法】
皆さんがこれから体験するかもしれない、あるいは、これまでに体験した挫折やトラウマを乗り越える方法を見つけるきっかけになれば幸いです。
もし、皆さんがほかの人と違う生き方をしたい、自由な生き方をしたい、ある程度お金も稼ぎたいと思うのなら、よくも悪くもリスクを取らなければなりませんし、そこには必ず挫折が発生します。
挫折したときに、それを「どうとらえるか」「どう乗り越えるか」によって、その後の人生が変わってきます。
挫折から学ぶ姿勢があれば、長期的に見て十分に取り戻すことができます。
これは「教訓」と言い換えてもいいかもしれません。
自分がどのような状況で挫折や失敗をしたのか、つまり、「自分がどのような世界にいたときに起こったか」を考えることが、非常に大切です。
挫折を「乗り越える」のではなく、挫折から「利益を得る」というところまで考えて、トラウマや嫌な過去は乗り越えるのではなく、それを利益につなげることが大事になります。
もし会社で失敗をしてしまって、悩んだり、嫌な気分が続いたら「失敗した」と落ち込まないで、そこから学ぶのです。
「なぜ?失敗したのか」「どうしてこのような結果になったのか」を考えて、次に「もう同じ失敗をしないように、次はこの手順でやってみよう」と切り替えるのです。
PDCAサイクルを高速で回すイメージですかね。
結果は結果であり、その選択をしたのは「過去の自分」ですから、「いまの自分」がどうすればいいのか判断すべきです。
また、過去の選択でいまの自分があるのなら、いまの自分がいいように決断すれば、未来は変えられるとも考えられますよね。
トラウマや挫折というのは、「そこに意味を見出すことが出来なかった過去」です。
ですから、「意味を見出して自分の力に変える」ことが出来れば、それは一生、皆さんを守る「学び」になってくれます。
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【必死に頑張ってもなぜか成功しない理由】
ねばり強くコツコツ頑張っているのに成功しない人がいます。
なぜでしょうか?
というより、そもそも、コツコツ頑張っていることは本当に大事なのでしょうか?
ちょっと前に、アメリカのペンシルベニア大学で心理学を教えているアンジェラ・ダックワース教授の「やり抜く力 GRIT」という本が、海外でも日本でもはやりました。
↓ 参考書籍
GRIT とは、ねばり強く頑張る力のことです。
では、ただコツコツ頑張ればいいのか、それとも、コツコツ頑張る力は必要条件であって、十分条件ではないのかと言えば、ねばり強く頑張ること自体はとてもいいことですが、それだけで人生は成功しないと言えます。
むしろ、最新の研究では、ねばり強く頑張る力「しか」ない場合は、仕事への満足度が低下したり不幸になったりする場合がある、という恐ろしい事実がわかっています。
GRIT についてはさまざまな研究があり、どれも賛否両論で、効果が出ている場合と出ていない場合があります。
子供が物事をコツコツやり抜く GRIT の能力を測ったら未来の成功を予見できた、という研究もあれば、逆にほとんど関係がなかったという研究もあるようです。
ですが、コツコツまじめに頑張る性格で誠実性が高い人のほうが成功するということは、多くの分析で確認されていますので、これ自体は間違いありません。
そこで、「コツコツ頑張ること以外に必要な条件があって、その2つが揃ったときにはじめて成果が出るのではないのか?」と気づいた人がいます。
もう1つの条件がある場合とない場合で、 GRIT の力がいい方向に働くかどうかが変わるのではないか、「やり抜く能力」にプラスアルファの条件が必要なのではないか、というわけです。
被験者は422人のビジネスパーソンで、従来からあるテストを行い、全員の「コツコツやり遂げる能力」を測りました。
さらに、仕事へのやりがいを数値化するテストによって、全員の仕事に対する情熱レベルも測定しました。
そして、その数値を、被験者それぞれの仕事の結果やパフォーマンスと比較します。
要するに、「コツコツやり抜く力が大事だけれど、そこに仕事に対する情熱がないと成果に結びつかないのではないか」という仮説を立てたわけです。
やりがいや情熱がなくても、目の前の仕事をただコツコツ続けることはありますから、やりがいも情熱もなく続けているだけの場合と分けて考えようということです。
結果として、予想通り、「ねばり強くやり抜く能力」と「やりがいや情熱」の両方を持っている人しか高いパフォーマンスを発揮できませんでした。
逆に、「ねばり強くやり抜く能力」しかない場合は、パフォーマンスが下がるケースもあったのです。
社会に出ると、「与えられた仕事は義務だから、やりたくなくてもまじめにやりなさい」「コツコツ取り組める人こそ社会人としてマトモであり、成功する」と言われ、同じ仕事をやり続けることがあります。
でも、そこに情熱がない場合、会社に都合よく使われて終わることが多いのです。
耳が痛くなるような内容です。転職を繰り返して、「できる人」「できない人」の差はここら辺にあったんですね。なら、「情熱」を持てるような会社にすれば、個々の能力がアップして、会社の業績もアップすると考えることができますね。
裏を返せば、「そのようなねばり強さはもっているけど、会社にいいように使われている」という人は、自分自身が情熱を感じられる仕事を見つけることができれば、大きな成功をつかむ可能性があるといえます。
では、その情熱を、どうやって見つけるかです。
じつは、物事を続けていく段階でやりがいが生まれ、情熱が感じられるようになることがわかっています。
ですから、最初はあまり情熱が感じられなくても、とりあえずは続けてみることが大事です。
もちろん、ただ「続けろ」と言われても難しいと感じる人もいると思います。
そこで、簡単にやりがいが感じられるようになるテクニックがあります。
それは、やりがいを増やそうと考えるよりも、「やったことがないことに挑戦する」というものです。
これは「チャレンジ・シーキング(挑戦を求める)」という、仕事を楽しくするテクニックの1つで、新しいことに挑戦しようと考えるとモチベーションが上がるという考え方です。
毎日、同じことを続けていると、誰でも飽きてモチベーションが下がります。
ですから、一定期間続けるためにも、チャレンジ・シーキングを取り入れてみてください。
やればできることをプラスしていくと、得られるものが多くなります。
組織もこのように、社員一人ひとりのスキルをアップさせるためにも、いろんな仕事を任せてみて、個人に「やりがい」や「新しい発見」を与えてあげると、モチベーションも上がり、スキルも身に付きいいこと尽くめなのに・・・古い考えの会社はそれに気づかず、衰退していきます。何社か見てきました(笑)
↓ 参考書籍
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