【こんな人に相談を持ちかけても、時間のムダです!】
小さな子供と話していると、はじめは「何歳?」「どんな遊びが好き?」とこちらから問いかけなくては話が進みませんが、打ち解けてくると子供の一方的な話につき合うことになります。
その子が電車好きなら、電車の話を延々と聞かされることになるでしょう。
子供は自分が話していて楽しい話題は、相手も楽しんでいると思い込みます。
だから、相手が退屈したり困惑したりしているなんて思いも及びません。
子供ならこれでいいのですが、コミュニケーションを十分に学習したはずの大人にも、こんな人が少なからずいます。
たとえば主婦のAさんとBさんの会話。
A:「今度主人が転勤になりそうなのよ。急な話でね・・・」
B:「まあ大変ねー。ウチは息子が去年九州に転勤になったのよ。お嫁さんがついていくのを嫌がって単身赴任よ。この嫁がすごいわがままでね、この間もねえー」
Aさんは、転勤に対する不安を聞いてもらい、相談にのってもらおうと話し始めたのに、Bさんは息子の嫁の悪口を語り始めてしまいました。
二人が親しい間柄で「うちも単身赴任させちゃおうかな。子供の転校もあるし」と、Aさんがまた自分の話題に戻せるのであれば問題はないのですが、往々にしてそのまま嫁の悪口を聞かされて会話が終わってしまうことが多いのです。
このように、すぐに話の主導権をとってしまうのは、先に述べた小さな子供と同じで、自分がしゃべることにしか神経が回らず、相手への気配りができない人。
そして、話すうちに気分も高揚して一方的にしゃべり続けるという、相手にとっては「この人とのおしゃべりは耐えられないなー」という状況になってしまうのです。
このタイプは自己中心的に見えますが、むしろ子供っぽいという方がぴったりで、相手が嫌がっていることに気づきもしません。
それだけに、おつき合いが難しいタイプといえるでしょう。
【どうして主婦は身内自慢をしてしまうの?】
どんな話をしていても、最終的には家族の自慢や逆に家族への愚痴に持っていく人もいます。
たとえば、「息子も嫁も医者で」とか「父が支援している国会議員が実家に来て」などと、手を替え品を替え身内の自慢話をする人がいるものです。
聞いていて、これほど退屈なものはありません。
愚痴を聞かされるのも嫌なものです。
隣の奥さんにいつも夫の悪口を聞かされていたら、辟易(へきえき)するでしょう。
たとえが主婦の会話になりがちなのは、ワケがあります。
身内の自慢や家族の愚痴しか話題にできないタイプは、広い世界に出ていくことが怖く、自分のテリトリーに閉じこもっている人が多いからです。
主婦でも、最近は積極的に外に出て世界を広げている人も多くいますが、家庭の切り盛りが務めと主婦業に徹する人も、決して少なくありません。
専業主婦のすべてがそうとは言いませんが、家庭にいる時間が長いほど外の世界との接触は少なくなり、さらに接触を怖がる気持ちも生まれてくるでしょう。
そうなれば、どうしても話題は身の回りのことしかなくなります。
ただ、こういう人は外の世界を知って積極的に活動するようになると、話題が広かることがよくあります。
その意味では先にあげた自分の話題に終始する人よりは自覚があり、話の持っていき方の工夫で自慢も愚痴も少なくなるでしょう。
↓ 参考書籍
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