忙しい男性へ気のつかい方

心理・思考・時間

著者はとにかく、「まめ」とは縁遠い男で、スケジュール手帳も持っていないそうです。

友達は少ない方だが、男女問わず、飲みに行く機会はなぜか多い。

職業柄、土日も関係なく仕事をしていて、曜日感覚もない。

こんな男は極端かもしれないが、多くの男は、記念日的なものに興味を持たない。

あなたの目の前にいる男性が、より男らしく、仕事に熱心で自由奔放に生きていたら、先のことしか見ていないだろう。

そういうタイプの男は、「前回」のことをあまりよく覚えていない。

あなたのことを別の友人と混同してしまっている場合もある。

青年社長のようにスケジュールに追われている忙しい男は、だから秘書がついているのである。

そこまで忙しくなくても、あなたの目の前にいる男性が、仕事を懸命にやっている人間だったら、あなたとの前回の食事のことを忘れているかもしれない。

それを怒ってはいけない。

と言うか、前回の話は、あなたが先に口にするのがいい。

「前に食事をした時は、あっちの席でしたね」と。

すると男の方は思い出すし、「助かった」と思う。

細かいことも思い出し、話が弾んでくる。

男性に対するきつい冗談に、「それは別の女と行ったんじゃないの?」というよく聞く台詞がある。

けっこう男には厳しい言業で、笑っていても内心は穏やかではない。

本当に忘れていることが多いからだ。

男も少し大人になれば、行きつけの店ができてきて、いろんな友人をその店に連れて行く。

著者もそうで、友人、知人、仕事仲間、ガールフレンド、恋人と、タイプの違う人を同じ店に連れて行く。

店の男性店員は、「いつもよく来てくださるんですよ」という台詞しか言わないが、女性の店員が冗談で、「前回は違う女性と来られたような気がします、おほほほほ」なんて笑うのである。

その時は、みんなが笑っているのだが、後でこちらは雰囲気が悪くなる。

「前回」と言われても、私はいつのことだかさっぱり覚えていないし、同伴した女性に、「前は誰と来たの?」と突っ込まれるだけである。

話が女性論になってしまって申し訳ないが、女性は、複数の女を連れて歩いている男を嫌っているようでいて、実はそれに色気を感じているものだ。

「僕は女の子にモテなくて、ずっと寂しい思いをしてきた。だから、君を離さない」と言う男よりも、口には出さないが、昔は遊んでいたが今は落ち着いていて、しかも、今も女性からモテて、男の色気を発散している、というタイプが好きで、その男を独占したい願望に捕らわれるものだ。

その心理が、「前は誰と来たの?」という皮肉な台詞に出るのだ。

悪気はないわけで、一種の嫉妬なわけだ。

言われた男の方は、本当に誰と来たのか思い出すまでに、かなり狼狽する。

だから、あまり言わないでおくのが、ベターだ。


「春、桜か咲いている頃に、私と来ました。あの時は、楽しかった」と具体的に言ってあげて、忙しい男、そしてもてる男をフォローしてあげれば、あなたの株は上がる。

逆に、男の方が、あなたとの食事のこと、誕生日、初めて出会った日などを詳細に覚えていて、それを口にする場合、それはあなたに対して何か思うことがあるのか、まめな性格なのだろう。

↓ 参考書籍

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