【迷わない生き方】
最もつまらないと思うのは人との約束を破る人ではなく、自分との約束を破る人です。
【自分にしか守れないもの】
法を破ったら、罪をつぐなえますが、自分の美学を破ってしまったら一体誰に向かってつぐなえますか。
【なにを優先し、なにを後回しにすべきか】
自分たちが描いたゴールに向かって、仲間と気持ちがひとつになる。
その空気ができ上がって、はじめて、自分たちがすでに持っている能力や武器のすべてが、どれも貴重なのもだということに気づくことができます。
ですから、仕事をする上で大切なのは、なによりも人間関係を作ることなんです。
他のことは緩やかでもいいんです。
【「他人事」の空気に吞み込まれない】
「これからどうなっていくんだろう?」
そういう主体性のない言い方をする人は、かかわりあう価値がありません。
自分たちの運命を、まるで世間話かなにかと勘違いしているようですから。
「自分にできることはなんだろう?」
自分が属しているものはすべて、自分自身の問題として向きあるべきです。
ただ、むやみに「他人事のように語っていてはだめだ」と非難することもやめましょう。
それも世間話をしているのと、あまり変わりありませんから。
【丸くなりたくない人へ】
今までの常識を無視しようとする人。
周囲から止められても、なかなかあきらめようとしない人。
それ以外は全員、並の人です。
【輪の中にいると見えなくなる】
人が心ないことをしてしまうとき、当人はそれが「ひどいこと」だとは自覚していないし、少しも気にしていません。
もしも自分が部外者ならば、はたから見て「ひどいこと」だってわかるはずです。
ですが人はひとたび輪の中に入ってしまうと、どんなに賢い人でもその中に埋もれて、自分のやっていることに、気づかなくなることがあるんです。
ですから、ときどき自分たちの行いを客観的に考えてみることが大切です。
「もしかしたら私たちは、どうかしているのかもしれない」と。
【チームワークの本質】
あるチームはなにをやらせても「利益になるかどうか」を考えながら行動します。
あるチームはなにをやらせても「まわりにとっての最善はなにか」を考えながら行動します。
結局、大きな利益を手に入れるのは後者なのです。
【人物】
私が尊敬するのは、その人の能力ではなく、生き方であって、知識ではなく、行動なんです。
【まとっている空気感】
まわりに感謝し、人に喜ばれることをすれば、心は自然に磨かれていきます。
そしてどんなにつらいときでも、一生懸命に心を磨いていれば、疲れるということを知らないものです。
【足並みが揃うのを待たず、自分から走りだせ】
死にものぐるいの人が一人でもいれば、全員がその勢いに引っ張られて、本気になります。
弱かったチームも、一瞬で強いチームになります。
強いリーダーがいるところに、弱い部下がいない、というのはそういう理由です。
【人をみきわめる】
自分の生きる道を知る人は、いつも地道でありながら、その行動には迷いがないものです。
そして自分の言葉で、自分の行動をごまかすことを最低の端とします。
【人に影響を与えられる人】
他人への影響力は、自分への影響力に比例します。
他人の考え方を変えたいと思うならば、まずは自分の考え方を変えてみることです。
【心をつなぐ】
チームのことを本気で心配するなら、自分の意見を引っ込めてはいけません。
大恥をかいたとしても、たとえクビになりそうだとしても、言わなければいけないと思ったことは、その場で言うのです。
【すべての力は中心へ】
突然、危機が襲ってきたとしても、中心人物の心さえ乱さなければ、何も問題ありません。
一時的に不安定になったとしても、長期的に考えれば安定していることでしょう。
ですから、組織が揺るがないようにするためには、中心人物の心が乱れないように、皆で力を合わせるのが一番効果的です。
【すぐに育つものはない】
「人を育てなさい」ということは、「一晩で別人のように変えなさい」ということではありません。
思いやりと一貫性のある正しい態度を、沐浴のようにじっくりと浴びせ、染みついたものが自然と流れ落ちていくのを待ちましょう。
そして本人も気づかないうちに、悪いものから遠ざかり、良いものへ移っていく、その様子を近くで見守り続ける。
できることは、ただそれだけです。
【ミスを認め、失敗を責める】
失敗しないことは、自慢になりません。
なにも失敗していないということは、なにもやっていないということだからです。
自分の立場を守ろうとしないで、あれは失敗だったと潔く認めましょう。
どんな失敗でも、次に改めれば決して無駄にはなりません。
【使える部下がいないという勘違い】
リーダーは忘れてはいけません。
才能のある部下がいないのではなく、部下の才能を引き出せる人物が、まだこの場にいないだけだということを。
【隠しきれるものじゃない】
評価する人が誰もいないところで、どれだけ人の悪口を言わずにいられるか。
善行を重ねられるか。
正々堂々と戦えるか。
一生懸命に働けるか。
それらの行いがすべて「人間性」として表れます。
↓ 参考書籍
本書より「武士とほ日常から無駄なものを削り、精神を研ぎ澄ませていた。自分の美学のために、自分の身を惜しみなく削った。大切にしたいものはなにか。大切にしたいことのために、今できることはなにか。その問いのくり返しが、退屈な人生を鮮やかに彩る。」多くは語らずにいます。
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