【無防備な脚の動きに、本音はしつかり見えている?】
人の本音がもっとも表われやすいのは、顔色や汗のかき方。
こうした体の生理的な反応は、コントロールがききにくいからです。
次いで本音が表われやすいのは肩から下の動きで、中でも信頼性が高いのが、脚の動き。
脚は体の中では目からもっとも遠い部位で、座るとテーブルの下などに隠れて見えないため見逃されがちですが、それだけに無防備に本心を表わしているといえます。
たとえば、人は怒ったとき、思わず近くにある物を蹴飛ばしたりします。
周囲はその様子を見て、「何かあったんだ」「かなり怒っているから、近寄らない方がいい」と判断するものです。
また、よそのお宅を訪問したとき、「どうぞ、脚を楽にしてください」とすすめられますね。
これは、脚を楽にすることがリラックスすることにつながるからです。
ただ、脚の動きは男女で大きく違います。
女性の場合、脚は容姿を美しく見せるための大きなポイントでもあり、靴も含めてその見せ方に大変な努力をします。
人気のニュース番組でキャスターを務めたある女性アナウンサーは、脚り美しさも話題を呼んだのですが、ひざを美しく揃えた姿勢で毎日1時間半座り続けるという無理がたたり、腰を痛めて番組を休んだほど。
女性が脚を開くのははしたない、という道徳観も根強く、男性に比べるとその動きはかなり制限されます。
ですから、女性の場合は脚の動きで本心を読み取るには注意が必要です。
一方、男性の場合は脚の開き方や組み方で本音や性格を読み取りやすいでしょう。
【簡単には演技ができないつま先の向き】
しかし、脚の動きを自分の意志でコントロールする女性でも、隠しきれないサインがあります。
ひざやつま先の向きです。
これは男性でも同じです。
たとえば、ひそかに思いを寄せている人と、飲み会やパーティの席で一緒になったとします。
見つめていたい、近づきたいという思いはあっても、本人や周囲に自分の気持ちを気づかれないようにするために、憐に座った別の人と談笑するあなた。
そんなときでも、脚はウソをつけないのです。
視線は隣の人を向いていても、ひざやつま先は自然に関心のある人の方に向いてしまうもの。
極端な話、上半身は右向き、下半身は左向きなどという、不自然な姿勢をとっていることもあります。
逆にいえば、嫌いな人とは上半身が向きあっていても、つま先はあさっての方向を向いていたりします。
また、相手の話に関心のない場合も同じです。
脚の向きで読み取れるのは、男女のことばかりではありません。
たとえば会議が紛糾したとき、そっとつま先やひざの向きを確認してみることです。
自分の脚がどこを向いているか、その先にいる人のつま先は自分を向いているか。
つま先の向きで自分と同じ意見の人、自分の意見に賛成してくれる人が判断できます。
黙っていても、つま先が自分に向いていれば味方と考えることができ、形勢の確認に役立つのです。
脚を組んでいるときは、軸になる下の脚のひざやつま先に、その人のポ本音が表れていると考えましょう。
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