口癖でわかる!ひとクセある人とのつき合い方

心理・思考・時間

【額面通りに受け取ってはいけない、こんな口癖】

なくて七癖、といいますが、言葉遣いにも癖があります。

たとえば「要するに」という言葉。

人の話を受けて「おまえの言いたいことは、要するにこういうことだろう」などと言う人は、一般的に「仕切り屋」タイプで、その場をまとめようとします。

まとめ役を買って出るくらいならいいのですが、仕切ろうという意識があまりに強いと自己中心的になり、自分の思い通りに事を運ぼうとします。

以前、取材に訪れたある女性ライターも「要するに」を連発する人で、私が話した内容を自分なりにまとめて「こういうことですか」と確認するのですが、私の話というより自分の都合のいいように強引に結論づけるため、閉口した覚えがあります。

日癖は無意識に日をついて出るだけに、潜在的な心理や性格を反映しやすいもの。

気になる日癖の例をいくつかあげてみましょう。

「というか」は、本当に反対意見?

「というか」は本来は否定の言葉。

話し始める前に、「あなたとは違う意見を言いますよ」と宣言することになります。

これが口癖の人は、自分の意見をはっきり主張しないと気がすみません。

明確に意見が違うこともありますが、主旨は同じなのにわずかな表現の違いなどにこだわって主張するケースも、少なからずあります。

このタイプは、自分の言いたいことを明らかにするのでわかりやすい面もありますが、本題には影響のない瑣末(さまつ)なことでも自分の主張を通そうとするので、うまく扱わないと面倒なことになります。

ちなみに、若者がよく使う「ていうか」は、本題に入る前の飾り言葉で、「というか」とはまったく別物です。

特別な意味はありません。

「そうですね」は本当に同じ意見?

「そうですね」は一般的には肯定の言葉で、相手の意見を認めるときに使います。

しかし、おもしろいことに「そうですね」のあとに続く内容は、相手の意見とまった<違うことが多いのです。

このタイプは、協調性を重んじ、穏やかな雰囲気でリーダーシップを発輝できる人と考えられます。

つまりこの場合の「そうですね」は「あなたの意見はわかりました。それについて私はこう思います」という意味。

意見は違うけれど相手の気持ちを逆なでしないように、との配慮があります。

攻撃性の強い「というか」が口癖の人が煙たがられるのに対し、「そうですね」と話し始める人は、議論を上手に仕切れる人です。

「なるほど」は本当に納得?

「なるほど」は、そのままの意味なら、相手が言ったことに感心したり、同意したりしたときの言葉です。

でも、よく考えてみてください。

本当に相手の話に感動したり、もっともだと思ったときには「なるほど」ではなく、「その通りだと思います」とか「私も同じ意見です」といった言葉を返すはずです。

「なるほど」が口癖の人をよく観察すると、話の聞き方が軽く、相手の話が終わると内容を吟味する間もなく、自分の話をしようとします。

つまり、この「なるほど」は、話の合いの手と理解した方がいいということ。

「なるほど」の本音は、「あなたの話はわかりました。そろそろ私に意見を言わせてください」だったりするのです。

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