前かがみになるのは「もっと聞きたい」のサイン

心理・思考・時間

【姿勢でチェック!話に興味津々なのは誰?】

会話していれば当然、相手の反応が気になります。

言葉では「そうそう」とか「おもしろいね」などと言っているけれど、本当に共感してくれているのだろうか・・・?

たとえば、友人や会社の同僚など気の置けない仲間との会話では、よく「ここだけの話だけど・・・」といった思わせぶりな発言が出ます。

もっともそうして語られた内容は大抵「ここだけ」にとどまらず、広く流布することになるのですが。

それはさておき、あなたが同僚に対してこの言葉を発したとき、相手の姿勢に注意してみてください。

一般的には、次の三つのパターンのいずれかになるはずです。

①前かがみになる。

②それまでと変わらない。

③背中を後方に引き、こちらから距離をとる感じになる。

相手が①の姿勢をとったら、あなたの話をもっと間きたいと思っています。

二人の関係も良好といえるでしょう。

②の姿勢をとったら、相手はその話にあまり関心がありません。

もしかしたら、何を言うのかすでに予想がついているとも考えられます。

③の姿勢は、その話は聞きたくないという拒否のサイン。

もしかしたら、あなたに対していい感情を持っていないかもしれません。

このように、人は興味や関心の高さ、好意の度合いなどによって姿勢が変わります。

相手が前かがみになれば、あなたやあなたの話に関心がある、熱心に間こうとしていると読み取れます。

つまり、前傾の角度は興味の度合いに比例し、その角度が小さい、つまり相手が前傾姿勢をとらなければ関心度は低いということ。

反り返るような姿勢をとれば角度はマイナスになり、拒否のポーズとなるのです。

【あなたは期待されている?上司の本音を見抜くには】

自分が興味をひかれる話に対しては上体を前に傾けて開くことは、実験でも証明されています。

しかも、前傾姿勢をとるのは開き手だけではありません。

話す側も、自分の関心が高い話をするときには、足を後ろに引き、開き手に対して前かがみの姿勢をとることが明らかになっています。

おもしろい実験が、アメリカで行なわれています。

学校の授業における、教師の姿勢を観察したもの。

その結果、教師は期待している生徒に質問するときは、前かがみになっていました。

生徒に対して、姿勢で「あなたのことを評価しています」「期待しています」という思いを伝えていた、というわけです。

あなたが学生なら先生の姿勢から、会社員なら上司の姿勢から、あなたに対する期待度がわかるかもしれません。

もちろん、状況によって違うし、相性のよし悪しもありますから、仮に相手が期待度の低い姿勢をとったとしても落ち込むことはありません。

むしろレッシャーのない状況でのびのび行動できるし、たとえ失敗しても前向きな挑戦であれば評価が上がる可能性大、と考えましょう。

また、取引先など大事な相手、あるいは心を通わせたい人との会話で、相手が前かがみになってしゃべり始めたら、それは相手の関心が高い話題だということをしっかりチェックして、以後の会話に生かすことです。

きっと話が弾み、好印象を残すことができるでしょう。

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