【巻き込むために奔走する】
できる人は会議や打ち合わせで呼び出されることが多いから?と思いますが、それだけではなく、自ら席を離れて、社外ではキーマンと話し、社内では他部署の人に話しかけにいきます。
最近は、どこの業界でも課題が複雑化し、一つの部署だけでは解決できなくなってきました。しかも、課題の解決には、個人の力ではなくチームの力が必要です。
異なる知見を持っている人たちのアイデアを掛け合わせることにより、新たな解決案が生まれ、今までにない方法で課題を一気に解決していく必要があります。
「接点の多さ」も重要です。
顧客のところに訪問するときはもちろんですが、できる人は社内でも動き回って自発的に人と接点を作っていました。
それも異なる部門、異なる世代の人たちと、チャットツールなども使いながら、会議ではなく、「会話」を増やしているのです。
人との接点を作ることにより、直接自分の思いを伝え、仲間を増やし、人を巻き込んでいく。
複雑な課題であればあるほど、多様な人たちとタックを組み、スピード感をもってどんどん課題を見つけ解決していくのです。
仲間ができるということは、仕事のお願いをできる人が増えるということです。
自分ではやらなくていい仕事、誰かに任せられる仕事は、仲間たちに積極的に振っていく。
「動くこと」が仕事の質を高め、仕事の工程を減らすことにつながります。
【イノベーションは現場で起こる】
かつてのモノ消費時代は、イノベーションが研究開発室や役員会議室で起きていました。
消費者は会社名やブランド、機能と価格でモノを選び、買っていたので、開発力とコスト削減にかかっていました。
しかし、現在のコト消費時代では、研究開発室ではなく現場でイノベーションが起きています。
商品だけではなく、私の介護の現場、サービス業でも利用者さんやお客さんの意見を取り入れて、サービスの質を向上・改善させることは、現在では当たり前のことです。
いまだにそのことを気づかない経営者、管理職はたくさんいることは、他業種で働いていた私が一番肌で感じ、「絶望」を感じていました。
顧客や市場、さらには社会が抱える問題を敏感に感じ取るには、人と触れ合わなければいけません。
また、自分とは違う考え方を持った人や、別の環境にいる人との対話や交流から新たなものが生まれることが多いのです。
ここでいう「できる人」はイノベーションを生み出すために、自然と多くの部署の人とコミュニケーションをとっています。
だから、自分の席にいることが少なく、別の部署の誰かと一緒にいることが多いのです。
何か大きな課題にぶつかったときに、いつ、誰に協力を求めることになるかわからないため、自分にはない能力を持っている仲間をいかに多く集めることができるかが、仕事で結果を出すための極めて重要な条件になっています。
【まずはGiveで信頼を高める】
できる人は働く時間を増やさずに成果を上げて、評価や報酬を上げていきます。
時給を上げることと一緒です。時給を上げるために「信頼を築くこと」が極めて重要であることを知っています。
相手が動くのは、自分の主張を「伝えた」からではなく「伝わった」からです。
「伝わる」には、その人に伝える資格がなくてはいけません。
相手は、「この人の話なら」といって聞いてくれるのです。
そのために、まずは信頼を構築できれば、あとは「伝わる」ためのコンテンツと伝達手法考えるだけでいいのです。
良好な信頼関係を築くには、先に相手に何かをやってあげること(Give)が重要です。
そして、困ったときにその相手から支援を得る(Get)のです。ですから一生懸命に他人をサポートするのです。
これは以前の投稿にもあります「返報性の法則」で、相手が何かしてくれると、お返しに何かしたくなる心理効果です。
返報性の法則 ← 関連記事
また、できる人は「行動ファースト」でもあります。
とてもシンプルですが、生産性を高めるためには、止まって考える時間より、「動きながら考える」ことが重要であることを理解しています。
当然のことですが、誰でも判断ミスや失敗もあります。
ただ、早い段階で失敗しているので、そのリカバリーも早く、次の行動に活かして成功率を高めていっているのです。
「失敗した後こそチャンス」と考えることができるので修正力が高いのです。
このように自ら考え、すぐに行動できる人が「できる人」となります。
仕事や責任を与えられたときに、言われたことだけをただやるだけではなく、この仕事の意味、そして「本質は?」「誰のためにやるのか?」「その結果どんな成果をだすのか?」と「なぜ?」を繰り返し問いかけて、すぐに行動に移します。
ずっと自分の席にいたり、同じ部署の人と付き合ったりするのではなく、行動を変化させる必要があるかもしれません。
↓ 参考書籍
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