上司のことを立てない人は、若い女性に多い。
若いと言っても二十五歳くらいになれば、仕事もそこそこできる。
だけど、仕事を一生懸命しても、手柄は上司に行ってしまう。
重役や社長も、あなたをではなく、あなたの上司を褒める。
それが悔しいと思う。
男性社員の場合、若いうちは我慢していればいい。
年をとって、自分が仰くなれば、組織というものがわかる。
下の者は上の者をたてて、上の者は下の者に試練を与え続ける。
だが、女性の場合、三十歳までに結婚退社することが多く、仕事でいい思いをしないまま家庭に入るものだ。
結局、上司ばかりに媚びていたようなあの仕事はなんだったんだ、という意識が生まれる。
そのため、結婚して円満な家庭を築いている女性は、仕事に復帰しようとは考えない。
だから、女性の場合は、会社にいる間は、とにかくかわいがられて、楽しめるような環境をつくることが大事だ。
チームで仕事を成功させたら、責任者の上司をたてる。
「部長のおかげでいい仕事ができました」と。
そして、重役の人間がの部長を褒めてばかりで、自分に声をかけなくても妬まない。
そんなことは当たり前で、褒め言葉は、社長から重役→部長→課長→平社員という具合に伝言されていくものだ。
伝言ゲームである。
だから、途中で希簿になってきて、平社員まで届かないことが多い。
それにいちいち腹を立てていたら仕事にならない。
私の知り合いで、「こんなにあたしが頑張っているのに、〇〇はあたしを褒めてくれない」と上司を罵倒していた女性がいた。
上司も冷たいが、組織とはそういうものわかってないな、と私は思った。
褒めないなのだ。
あなたが会社で気持ちよく過ごしたいなら、「手柄は上司のもので当たり前」と思わなければいけない。
会社にずっと居座るつもりでいるにせよ、結婚して退社するつもりでいるにせよ、若いうちは我慢。
縁の下の力持ちでいるのが、「若さ」だと思ってもらいたい。
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