モノに執着せず、経験を優先させる

心理・思考・時間

成功する人は「コト消費」の価値を知り、成功しない人はモノにばかり金を使おうとする。

「モノでなく、経験を買おう。経験に金を使えば、もっと幸せになれる。モノは壊れ、すぐに劣化するが、経験の記憶は思い出すたびに良くなっていく」。

ジーン・チャッキー(マネーの専門家)

「楽しい休暇を過ごしたこと」と「大切なモノを買ったこと」。

あなたは、どちらをよく覚えているでしょうか?おそらく、旅の思い出のほうが印象が強いはずです。

旅行などの経験にお金を費やす「コト消費」は、物理的なモノにお金を費やす「モノ消費」よりも永続的な幸福感と充実感をもたらします。

旅行、芸術鑑賞、習い事などの経験は、人生への満足感を高め、私たちを幸せな気持ちにします。意外にも、失敗した経験でさえも、私たちに前向きな記憶や感情を与えてくれます。

一方、モノを買うことは、一時的には私たちを幸せにしてくれます。しかし「外れ」のモノを買っても、それは通常、時の経過と共に良き思い出にはなっていきません。

さらに、モノはすぐに時代遅れになります。数か月もすればすぐに高性能の新商品が登場してしまうからです。

「自分の人生を変えるような旅にお金を使ったことを後悔している人は、この世の中に一人も存在しない」・・・まさに「コト消費」の価値を見事に表した言葉です。

佐藤さん

40を過ぎて「一人旅」に三重県の伊勢神宮に行きました。前から「一度は行ってみたいな」と思い、仕事で近くまで行く機会がありお邪魔させてもらいました。想像以上の体験と感覚が、今でも脳内に残っています。多分、この経験は生涯残って「楽しかった」思い出として残るのでしょう。

【モノに執着しない】

成功する人は必要なものとそうでないものを区別し、成功しない人は「モノ」で成功を証明しようとする。

「物質的なモノは人生を快適にしてくれる。だが自分のことを大切にしてくれる友人や家族、パートナーがいなければ、人生はいくらモノがあっても埋められないほど、虚しく、寂しいものになる」

デビット・ロックフェラー(アメリカの銀行家)

私たちの価値は、所有するモノでは測れません。

所有物は、あなたが誰であるかを定義するものではありません。

車も、家も、服も、大きいテレビも、真の幸せの源ではないのです。

ピカピカの新車を購入したときは、大きな喜びを感じます。

しかしその購入したときの喜びは、徐々に衰退していきます。

新しいモノを買うたびに、以前よりも喜びや幸せを感じることができるでしょうか?

それは、真の成功を手にしたとはいえません。

確かに貧困に嘆く人たちは、物質的な豊かさによって大きな幸福感や充実感を味わえます。

時には人生を根本から変えるほどのインパクトがあるでしょう。

しかし、すでに一定の豊かさを手にした人にとってはどうでしょう?

さらに所有物を手にしても、幸福度には大きな影響は生じないのです。

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【モノを棚卸しする】

職場や自宅にモノが溢れてはいないでしょうか?

この際、モノとの付き合い方を考えて見ましょう。

購入後、一度も使っていないモノ、梱包すら開けていないモノ、部屋の中や車庫の中を見渡してみるのもありだと思います。

【モノを手放し、シンプルに!】

本当に必要なものは何か自問してみましょう。

最近はモノを減らす、モノを持たないスッキリとした暮らしの人、ミニマルな生き方をする方々も増えてきました。

現代はモノが溢れています。

似たようなモノが多々あり、ついつい同じようなモノ、不要なモノを購入してしまいます。

なくても生きていけるものはないでしょうか?

本当に必要なモノだけ見極めるのもありだと思います。

【幅の広い経験をしよう】

参加型:ボランティア活動、スポーツ、芸術活動、旅行、習い事など。

鑑賞型:映画館や美術館に行く、建設物を鑑賞するなど。

この二つを自分なりにうまくミックスさせて楽しみましょう。お金を理由に躊躇すべきではありません。無料で鑑賞できる美術館や展示会など、工夫次第でコストをかけずに経験できることはたくさんあります。

次の日になったら、さっそくボランティア活動に参加する、外国語のレッスンを始めるなど、有意義な経験を始めてみましょう。

【経験を楽しんでるときは、写真を撮りすぎないこと】

何かを経験するときは、ずっとカメラのレンズを覗いてばかり、といったことにならないように気をつけましょう。

ギリシャ旅行をしてアクロポリスの丘の上に座っているときは、その瞬間そのものを味わいましょう。カメラを通してではなく、光景を目に焼き付けましょう。

写真は後でそのときを思い出すのには役立ちますし、誰かと共有することができます。しかし、一番記憶に残るのは。その瞬間を全身で体験することです。

何枚かの写真を撮ったら、あとはカメラをしまいましょう。

せっかく携帯のSNSがありますから、気になる事を検索して「経験」につなげてください。

投稿しているときは、まだ「コロナ」の最中です、いまだ先が見えない状態ですが落ち着いたら「人生を変える」ような「旅」に出かける計画を立てる時間をもうけたいと思います。

佐藤さん

良い旅を・・・

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