ドーパミン的幸福は、一言で言うと「成功」の幸福です。
ドーパミンは脳を興奮させるので、ドーパミン的幸福には「高揚感」が伴います。
「やった!」と思わず手を上げてしまうような「喜び」「楽しさ」「達成感」が、ドーパミン的幸福です。
何かを「得る」には、行動や努力が必要です。
「結果」や「成果」が向こうから勝手にやってくることは、普通ありえません。
頑張らないと昇進したり、会社で認められる事はない。
結果をです為に、いろいろ労力や時間もかかる。あるいは何かを買うにはお金もかかります。
つまり、ドーパミン的幸福には「対価」が必要です。
セロトニン的幸福やオキシトシン的幸福などの「静かな幸福」とは異なり、高揚感と興奮がともなり、激しく、大きな幸福だからこそ、多くの人がそこを目指したくなります。
ドーパミンは「もっと、もっと」の物質です。
ですから、何かを手に入れて「もっと、欲しい」と思う時にドーパミンは出ています。
私は以前、パチンコ・スロット・競馬とギャンブルをしていました。今、考えると勝った時にドーパミンが分泌され、「もっと、もっと」を追い求めていた気がします。もちろん、ギャンブルなので最後は負けます。当たり前です。
・お金、財産、富、仕事での成功(昇進、昇格)、地位、名誉、社会的成功
・目標設定、目標達成、自己成長、意欲、やる気、モチベーション、報酬、ご褒美
・学びからの自己成長
・褒められる、認められる、フォロワー、いいねが増える
・物欲、金銭欲、名誉欲、食欲、性欲、楽しい、遊び、娯楽、趣味
お酒を飲むとドーパミンが分泌されます。
だからお酒に酔うと「楽しい」気分になるのです。
缶ビールや缶チューハイ、たったの200円で実に簡単にドーパミン的幸福が手に入ります。
ですが、そこに落とし穴があります。ドーパミンは「もっと、もっと」の物質です。
お酒が好きな人が缶ビール1本で満足するわけもなく、2本、3本と飲み、結果としてへべれけになるまで飲んでしまう。
またお酒には「慣れ」の効果があり、最初は缶ビール1本で満足できるのですが、すぐに毎日2本飲むようになり、また飲酒量が増えて3本、4本と飲むようになります。
私は幸いに「下戸」なのでお酒は飲みません(飲めません)が、お酒に依存している人をたくさん知っています。「飲まないと寝れない」という人がほとんどです。依存症です、お酒との付き合い方も考えて見た方が良いそうです。
これを何年も続けていくと「アルコール依存症」になります。
ドーパミンは「依存症」の物質でもあります。
お酒、薬物・ギャンブル、買い物、ゲーム、スマホ・・・こうした手軽に手に入る「快楽」でドーパミン的幸福を得ようとして、ドはまりすると「依存症」になります。
ドーパミン的な快楽は「底なし沼」です。
一度はまると抜け出すことは難しく、ズブズブと飲み込まれてしまいます。
ドーパミンは私たちに「自己成長」を引き起こしくれる一方で、使い方を間違えると「自己破産」をもたらします。
依存症になると、セロトニン的幸福もオキシトシン的幸福も失います。
ドーパミン的幸福をどのように得て、どう付き合ていくかは、人生において非常に大きなカギを握っています。
↓ 関連記事
コメント