以前に上げたブログで、「運動によるダイエット」を複数投稿致しましたが、やはり「食事」は重要で、もっというと「食事」の方が大事なのではないか?と思うくらいです。
しかし、こういうことを言っていると「いいえ、私は運動で痩せました!」という人が出てくると思います。
中には、〇〇体操だとか、〇〇だけダイエット等で結果が出た人もいるでしょう。
もちろん、それで効果が出た人はそれで良いと思うのです。
問題は、運動をちょっとがんばれば痩せると思っていたり、なんでこんなにがんばっているのに痩せないんだ?と悩んでいたりする人が多いこと。
結論から言えば、体の痩せるメカニズムを考えると、食事のコントロール以上に効率的なダイエット法はありません。
そこに必要な分の運動を足すという考えが適切です。
巷のダイエット本を手に取ってみると、ある特別な運動法の説明をしていても、食事についてもいろいろ書いてあるものがほとんど。
それはもちろん、提唱する運動法をやっても、食べすぎていれば当然ながら体脂肪は落ちないからです。
運動することによる水分量の変化で、体重が2キロほど前後することは誰でもあります。
ダイエット初心者では運動した直後の体重測定で「2キロ痩せた!」などと喜ぶ人もいらっしゃいますが、これは体脂肪が2キロ燃焼されたのとは意味が全然違います。
もちろん、筋肉を少し刺激すれば、引き締まるので、それで見た目が細く見えるという効果もあるでしょう。
ですが、本当に運動だけやっていれば、食事をコントロールせずみるみる体脂肪が落ちて痩せるというのなら、例えば相撲取りやプロレスラーはどうなのでしょうか?
彼らの筋肉量がとても多いということは誰もが知っていることだと思います。
しかも男性ということで、痩せやすくなるために必要な基礎代謝量はかなり高いはずですよね。
そして彼らは一般人が到底できるはずもない運動量を毎日のようにこなしているわけです。
なかにはすごく引き締まってスタイルの良い人もいますが、基本的にお腹が全然引き締まってはいない、ほっそりはしていないという選手は多いですよね。
これは防御や競技の特性のためにそうしているという理由がありますし、それがダメだということではありませんが、彼らがそういう体型をしているのは当然運動量よりも食べているからにほかなりません。
むしろあえてそうしているわけです。
そして、競技上、減量が必要とされる選手などは体脂肪を落とすために食事をコントロールしなければ、減量に成功しないのです。
減量で、食事をコントロールしていない運動選手なんて見たことがありません。
それこそ、〇〇体操でみるみる痩せるのであれば、選手もみんなやっているはずですよね。
これが、男女差だとかいうのは大して関係ありません。
なぜなら、女性の運動選手でも同じことが言えるからです。
基礎代謝が一般の人達よりもかなり高いレベルにある運動選手達でさえ、食事をコントロールしなければ、体脂肪を燃やすことはできないのです。
いや、運動をしているからこそ、食事を変えなければ変化しないとも言えます。
テレビや雑誌で見る誇大広告は、しばしば「〇〇だけ」と紹介されていますが、必ず「効果には個人差がある」と小さく書かれています。
たとえ、その方法で結果が出たという人にしても必ず食事のコントロールを並行させて痩せています。
食事のコントロールをまったく無しに、5キロも10キロも体脂肪を落として痩せることなど非現実的であり、成功させるのは非常に難しいということは、ご理解いただけましたでしょうか?
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「カロリーゼロ」は健康への悪影響も「ゼロ」?
砂糖は白い炭水化物と同様に健康に悪影響を与えるのでできるだけ控えた方が良いことはもはや議論の余地はない。
そして欧米では、多くの人が糖分をコーラやスプライトのような加糖飲料から摂取していることが問題になっている(ちなみに、オレンジジュースやリンゴジュースなど一見すると健康的に思える果物のジュースも、加糖飲料と同様に体に悪いことがわかっているので注意が必要である)。
ダイエットや健康ブームの影響もあり、多くの人が加糖飲料からダイエットコーラやダイエットスプライトなどの、いわゆる「ダイエット飲料」に乗り換えている。
しかし、これらダイエット飲料は本当に健康に悪影響はないのだろうか。
一般的に、ダイエット飲料とは、甘味があってもカロリーが非常に低い清涼飲料のことを指します。
砂糖の代わりにアスパルテームやステビアなどのカロリーのない人工甘昧料を使用している。
アパルテームは砂糖の180倍、ステピアは砂糖の300倍も甘い甘昧料である。
コンビニに行けばありとあらゆる飲み物の「ダイエット版」を見つけることができる。
【有害だとする研究結果も】
ダイエット飲料に用いられている人工甘味料が体に悪いのかに関しては、科学の世界では実はまだ結論は出ていない。
健康に有害であるという研究がある一方で、健康への悪影響はないという研究結果もある(もちろん人工甘味料が健康に良いという研究結果はない)。
2014年に行われたメタアナリシスによると、観察研究においては人工甘味料の摂取量と体重やBMⅠとの間に関連は認めなかったが、ランダム化比較試験の結果では糖分を人工甘味料に置き換えることで減量できるとされた。
ランダム化比較試験の方が質の高い研究になるので、糖分を人工甘味料に置き換える食生活は減量に関しては有効であると考えてよいだろう。
一方で、 2017年に行われた最新の研究によると、ダイエット飲料の摂取によって脳卒中や認知症になるリスクが上がることが示唆されている。
脳卒中のリスクも、認知症になるリスクのいずれも、ダイエット飲料を飲まない人と比べて、ダイエット飲料を1日1回飲む人で約3倍も高かった。
しかし、この研究結果は実は因果関係はないのではないかと議論が行われている。
例えば、肥満があったり心臓の病気があって、医師から糖分が入った甘い飲み物を飲まないように指導されている人は、ダイエット飲料に乗り換えることがしばしばある。
そうすると、一見するとダイエット飲料を飲んでいる人ほど病気になるように見えるが、実は病気のリスクを抱えている人ほどダイエット飲料を飲んでいる(ダイエット飲飲料に乗り換えている)という可能性も否定できないのである。
つまり、ダイエット飲料を飲んでいるから病気になっているのではなく、病気になったから甘い飲み物からダイエット飲料に乗り換えた人たちの影響を見ているだけかもしれないのである。
さらには、ダイエット飲料を飲む人は、そのほかの生活習慣の面でも、これらを一切飲まない人と違うこともイメージできると思う。
皆さんの周りの人たちを見てみても、そもそもダイエット飲料を飲む人と飲まない人(代わりにお茶や水を飲む人を含む)は様々な面で異なるだろう。
例えば、ダイエット飲料を飲む人と飲まない人を比較すると、飲む人は脂っこいものや白い炭水化物を好む傾向がある。
もちろんカロリー摂取量などデータのある範囲では補正して解析しているものの、全ての違いを補正できるわけではないので、ダイエット飲料を飲む人の「その他の生活習慣」が病気の本当の原因である可能性もあります。
【できるだけ避けたいカロリーゼロ】
人工甘味料はものすごく甘いにもかかわらず、血糖値が上がらない。
人間の脳からすると、すごく甘いものを食べて血糖値が上がると思ったら上がらないので、脳が混乱するという説もある。
そのため、その後に実際に血糖値が上がるようなものを食ベたくなったり、なかなか満腹感が得られない状態になってしまうという仮説も提唱されている。
その場合、人工甘味料そのものは体に害がなくても、それによって惹起される脳の混乱とそれによる食習慣が長期的に健康に悪影響を及ほしてしまうかもしれない。
さらには、人工甘昧料によって腸内細菌が悪く変化してしまうという説もある。
ダイエット飲料や人工甘味料の健康への影響に関しては、あまりよくわかっていないというのが現状であり、さらなる研究が待たれる。
もちろん普通の炭酸飲料とダイエットの炭酸飲料であれば、後者の方が健康への害は少ないと考えられるものの、人工甘味料にも害がある可能性が示唆されているので、もし飲まなくても大丈夫なら飲まない方が良いでしょう。
どうしても飲みたい人にとっては、「カロリーゼロたから大丈夫」と過信するのではなく、体への悪影響の可能性が否定できていないので、できるだけ控えめに飲むことをおすすめする。
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