【貧乏ゆすりが不満の爆発を阻止している】
男性に多いしぐさの一つに、貧乏ゆすりがあります。
20代の男女に貧乏ゆすりをしている人のイメージを聞いたところ
・疲れたサラリーマン
・電車の中で漫画を読んでいるやせた若者
・ガラの悪い不動産屋
・下っ端のヤクザ
・競馬でいつもすっているオジサン
といった答えがあがりました。
なるほど、とうなずけるものばかりです。
貧乏ゆすりをしている本人も、貧相なしぐさであることはわかっているはず。
それなのになぜしてしまうのでしょうか。
貧乏ゆすりは、心理学的にいうとフラストレーションを解消しようとする体の動きです。
細かく脚をゆすると、小さな刺檄が脳神経に伝えられます。
これが精神的な緊張をやわらげる効果を生むのです。
心の中に不安や心配事、いらだちがあるとき、子供なら泣いたり怒ったりして解消しますが、大人にはそれができません。
そこで貧乏ゆすりをして、感情が暴走するのを回避しているのです。
【貧乏ゆすりをやめる秘訣は「大人になること」】
大学生があげた貧乏ゆすりをする人たちの心理を想像すると、疲れたサラリーマンは、会社や上司に対する不満、リストラヘの不安、仕事がうまくいかないいらだちがあるのかもしれません。
ガラの悪い不動産屋は、立ち退いてくれない住人に対するいらだちや、早く売り抜けないと損をするという不安を抱えていそうです。
こうした不満や不安が解消されれば貧乏ゆすりはなくなるはずですが、実際はいつも貧乏ゆすりをしている人がたくさんいます。
なぜなら、一時の不満やいらだちではなく、常に満たされない思いを抱いているからです。
しかし、世の中には自分の思い通りにいかないことの方が多く、ほとんどの人はそれを受け入れて、貧乏ゆすりをせずに乗り切る努力をしています。
厳しい言い方になりますが、貧乏ゆすりが多い人はそうした事実を受け入れられない、未熟な人といえるかもしれません。
貧乏ゆすりの癖をやめるには、心の成長が必要になります。
【交渉の場では決定的な弱点になること・・・】
普段は貧乏ゆすりをあまりしない人が、あなたとの会話の最中に貧乏ゆすりを始めたら、いらだちのサインと読み取れます。
話の内容が、相手にとって触れてはしくないものであったのかもしれません。
もし、女性が恋人の浮気を問い詰めたときに男性が貧乏ゆすりをしたら、浮気がばれるかもしれないという不安の表われ、とも考えられます。
このように、貧乏ゆすりから心理の変化がわかってしまいます。
特に交渉の場での貧乏ゆすりは禁物。
こちらの弱みをわざわざ相手に暴露しているようなものです。
交渉に長けた相手なら、ここが押しどころとばかりに攻めてくるでしょう。
逆に相手か貧乏ゆすりを始めたら、攻勢のかけどころ。
強気で押せば、こちらのペースに引き込んで話を有利に追めることができるでしょう。
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