樺沢紫苑先生のオキシトシン的幸福とは・・・

健康 ・睡眠・美容


「つながり」の幸福であるオキシトシン的幸福とは、他者との交流、関係によって生まれる幸福の全てといってもいいでしょう。


自分一人で「ああ、気持ちいい」「清々しい」「調子がいい」と感じるのが、セロトニン的幸福。


それに対し、誰かと一緒にいて「楽しい」「うれしい」「安らぐ」のが、オキシトシン的幸福。


オキシトシン的な幸福には相手が必要です。



夫婦関係、恋人、彼氏、彼女などの恋愛関係。


親子、兄弟の家族関係。友情で結びついた友人関係。あるいは趣味のサークルやスポーツの仲間。


こうした相手との安定した人間関係によって生まれるプラスの感情、プラスの喜びはすべてオキシトシン的幸福です。


・夫婦関係、親子関係。寄り添う、スキンシップ、安心感、幸福感。


・恋人関係。寄り添う、スキンシップ、キス、ハグ、性交。


・友人、仲間。楽しい、一体感、信頼感、安心感。


・コミュニケーション。交流による楽しさ、癒し、笑顔。


・コミュニティ。帰属意識、所属への安心感。


・ペット。触れ合い、癒し、安心感。


私たちの人間関係やコミュニケーションは、そのままオキシトシン的幸福につながってくるというわけです。


まとめると「安心」「やすらぎ」「癒された感」「ゆったりしたリラックス」「満たされ感」などの感情になります。


逆にオキシトシン的幸福が失われた状態というのは、「孤独」「孤立」の状態です。


彼女がいない、友達がいない、結婚できない、相談できる相手がいない、いつも一人でいる事が多い。


結果として「寂しい」「満たされない」「楽しくない」「疎外感」につながります。


あるいは孤独でなくても、人間関係がうまくいたないというのも、大きなストレスになります。



職場の人間関係がよくない、上司とうまくいっていない、職場に自分を毛嫌いする人がいる、職場の人間関係の輪に入っていけない。


夫婦関係がうまくいっていないのもこれに当てはまります。


会話がない、すれ違いが多い、喧嘩が多い、浮気している、離婚寸前である・・・


さらに深刻なのは、人から攻撃されている、いじめられている、仲間外れにされているといった場合です。


私たちのストレスの多くは「人間関係」から来ます。



佐藤さん

社会に出ると本当に「人間関係」に悩されると思います。私も何度か「つらい」時がありました。仕事の内容は誰でもやっていくうちになれますが、人間関係はなかなか難しいですよね。


「人間関係のストレス」が脳を披露させ、うつ病などのメンタル疾患を引き起こします。


オキシトシン的幸福が失われると、連鎖反応でセロトニン的幸福も失われます。



「職場のストレス」の9割は「人間関係」と言われています。


つまり、「仕事が自分に合っているか」「仕事がうまくいっているか」などよりも「人間関係」の方にストレスを感じる人の方がはるかに多いということです。


会社に行っても、上司とうまくいかない、周りから風当たりがきついと、それだけで憂うつになります。


一方、仲間が助けてくれたり、上司がいろいろ助言してくれたり、気にかけてくれたり、といった支えが少しあるだけで、ものすごく働きやすい環境になります。


職場という場面を考えたとき、オキシトシン的な幸福なしでは、仕事に集中、専念する事すらできません。


例えば、「職場の人間関係が悪いので仕事を辞めたい」という人がたくさんいます。


佐藤さん

私的には「無理をしてまで続けない」方がいいと思っています。メンタルを壊して、体を壊して、「うつ」なんかになってしまうぐらいなら、その職場から「逃げです」事をお勧めします。本来、私たちは「幸せ」を追求すべきものですから。


そもそも職場とは、「仕事をする」場所。


仕事をして給料をもらい、認められ、昇進、昇給していく・・・


それは自己実現の場、つまりドーパミン的幸福の実現の場のように思えますが、「最低限の人間関係」がなければ、そもそも楽しく働くことができない。


ということはオキシトシン的幸福があって初めて、周囲のサポートや応援が得られ、仕事の成功が加速し、ドーパミン的幸福が実現するのです。



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