【やることが多いのは自分の招いた災害】
時間にまつわる勘違いは「やるべきことが多すぎる」というものです。
プレゼンの資料作成、上司との面談、頼まれた風呂掃除・・・ずらっと並んだタスクを見て、「やる事が多すぎて何もやる気が起きない!」といった気分になってしまうのはよくある話です。
本当はやりたいことをやれるだけの時間を持っています。
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アメリカの有名な企業が行った調査によれば、およそ3分の2のビジネスマンが、1日平均1時間は仕事と無関係な作業をしていることが明らかになりました。
消えた時間の大半は、SNSやYouTubeのチェック、Amazonの検索などに費やされていたそうです。
これはアメリカの調査ですが、日本でも現状は似たようなものでしょう、本当の時間を満足に使ってないのに、やるべきことの多さを嘆くのはおかしな話です。
それでも、たくさんの人が「やるべきことが多すぎる」と感じている理由は簡単で、「やる事が多い」と言ったほうが、手軽に安心感を得られるからです。
もともと人間は「退屈」を嫌う生き物です。
アメリカで行われた実験では、何もない部屋に入れられた被験者に、15分だけただ座っているように指示をでしました。
すると、ほとんどの被験者は少しの退屈にすら耐え切れなくなり、研究者が用意した電気ショックマシンを使って、自らの体に電流を流し始めたそうです。
私たちは「やるべくこと」があればあるほど退屈をまぎらわすことができ、大きな安心感を抱きます。
つまり、「やるべきことが多すぎる」という問題は、余計な事に時間を使って、やるべきことを先延ばしにして取り組んでいない、自分自身が招いた災害なのかもしれません。
「時間が足りないなどと言うな。あなたに与えられた一日の時間は、ヘレン・ケラー、パスツール、ミケランジェロ、マザー・テレサ、レオナルド・ダ・ビンチ、トーマス・ジェファーソン、アルバート・アインシュタインとまったく同じなのだ」 ー H・ジャクソン・ブラウン
【朝一番の仕事術】
「やることが多すぎる」という人は、起床後2~3時間、脳のゴールデンタイムを活用をお勧めします。
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「自分には無理」と思ったかもしれませんが、朝起きてから、洗顔、身支度、朝食で1時間程度、通勤に1時間の時間を取られるとすれば、会社に着く頃には脳のゴールデンタイムはほとんど残っていないことになります。
ではどうすればいいのか「早起きの時間術」しかありません。
2時間早く起きて、通勤ラッシュがはじまる前に電車に乗り、座席に座って楽々と読書をし、会社近くのカフェで、自分の時間を活用するという方法です。
ちなみに私は、ほぼ毎日6時前後に起床して、ブログ記事を書いて、身支度して出勤するようにしています。朝は雑念がなく集中できるので作業がしやすいです。
実際に、朝8時頃、ビジネス街のカフェを覗いてみると「自分の時間」を有意義に使っているサラリーマンをたくさん見ることができます。
朝の時間帯は電話が鳴らないというメリットもあります。
9時の始業後は、問い合わせなどのいろいろな電話がかかってきますが、9時前(始業前)にはまず電話が鳴りません。
朝のカフェは集中力が高い上に、邪魔が入らないという意味で、「缶詰仕事」をするのに格好の場であり、カフェで過ごす「朝の2時間」はサラリーマンにとって、「最高の自己投資」の時間となるはずです。
また資格取得や試験勉強なども、この「朝のゴールデンタイム」を使えば、頭の中が整理整頓され、「片づけられて何も載っていないまっさらな机」のような状態で取り組めます。
仕事が終わってからは、頭も体も疲れているので、朝の時間帯に行った勉強や仕事の作業量や効率の面でも悪すぎます。
質の高い自己投資時間や、需要な仕事は朝の時間帯を活用するのがベストです。
【完璧すぎると、行動力が落ちる】
「やることが多すぎる」という人は、 完璧を求めすぎると時間が足りなくなります。
仕事の面で、計画に時間をかけ100%完璧を目指して計画を立てると、準備に時間をかけ、行動を起こさずに終わってしまえば、せっかくクリエイティブなアイデアを出しても意味がありません。
たくさんの仕事の中で、本質を見抜いて要点でけ押さえてタスクを、ひとつずつ処理していけば「やること」「やるべきこと」を終わらせることができるでしょう。
また完璧を目指すと資料作成1つ取っても、時間をかけ過ぎてしまい、自分が完璧だと思うものを作りたくなります。
上司や顧客に驚いてもうおうと考えると、残業してでもいいものを仕上げようとします。
そして周りのメンバーが完成度8割くらいの資料を提出していると、「あの人はまともに仕事をしない人だ」と見下して、イライラしてしまったりするものです。
完璧を目指していると、こんな風に息苦しくなります。
完璧を目指す考え方、自体は悪いことではありませしむしろ、やる気がなくて手を抜く人より賞賛されるべきです。
しかし「やることが多い」場合、「より短い時間でより大きな成果を出す」とルールの中では、「やるべきこと」を決めないといけません。
完璧主義の人は、自分一人で抱え込もうとする癖があるので、もう少し楽に考えないと「メンタル」的にも良くないし、人生を楽しむことができなくなります。
「急いで間違ったことをするよりは、遅くても正しいことをしたほうがいい」 ー ピーター・トゥルラ(時間管理の専門家・元NASAのロケット設計者)
↓ 参考書籍
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