なぜ?不安は起きるのか

心理・思考・時間


何かについて悩み、苦しむとき、そこに必ず「不安」が付きまといます。


ものすごく悩んでいるのに「不安」が存在しない、ということはないはずです。


不安の反対は「安心」ですから、「安心した状態になる」=「悩みの解決」です。


脳科学的に「不安」の本質がわかれば、対処法は明確です。


不安を脳科学的にざっくり言えば、ノルアドレナリンの分泌です。


人間が緊張、不安、恐怖の感情を持つとき、脳内物質のノルアドレナリンが分泌されます。


ノルアドレナリンは「闘争か、逃走か」の物質と言われています。


ノルアドレナリンが分泌されると脳が研ぎ澄まされ、集中力が高まり、どうすればいいのか一瞬で判断できるようになります。


そしてノンアドレナリンと共にアドレナリンが分泌され、心拍数が上がり、全身に血液が行き渡り、いてもたってもいられない状態になります。


例えばピンチの時「さっさと行動しろ!」と猛烈にせかす物質がノルアドレナリンです。



不安になるのは、必ず「ピンチの状態」「困った状態」の時です。


それを「どうしよう、どうしよう」と悩み続けるほど、不安は強まり、思考停止してしまい、不安のループに入ります。


いくら悩んでも絶対に問題が解決されることはありません。


ですから行動」をおこし「不安」を消すのです。


いきなり「不安」がゼロにはならないまでも、行動することで、不安は必ず軽くなります。


「何もしない」と強まるだけなので、何かするだけで気分は変わります。


不安の源、ノルアドレナリンは「行動するためのエネルギー」、つまり行動の「ガソリン」です。


あなたを苦しみから救ってくれるエネルギーが「不安」なのです。不安というエネルギーを使い、行動を起こす。


そうするとガソリンである不安は確実に減っていき、あなたはどんどん楽になっていきます。


佐藤さん

人間は「未来」のことを考えると不安になり、「過去」のことを考えると後悔します。「今」に集中して「どうしたいか」「どうあるべきか」を考えるのがベストです。


Adult hispanic man wearing glasses over isolated background looking stressed and nervous with hands on mouth biting nails. Anxiety problem.


【アウトプットで現実が変わる】


世の中には「インプットの世界」の住人と「アウトプット」の住人がいます。


いくらインプットを頑張っても、脳の中に知識、情報が増えるだけで、現実世界にまったく影響を及ぼしません、よって現実変化も自己成長も起きるはずがありません。


「インプットの世界」の住人である限りは、不安も解消しないし、悩みや問題も解決しません。


話す、相談する、書き出す、日記を書くなど、小さなアウトプットを1つずつ積み上げていく事が、あなたの不安や悩みを解消してくれます。


佐藤さん

SNSも「アウトプット」の手段の一つです。私のブログも私的にはアウトプットの手段です。「tweer」や「Instagram」も匿名にして悩みを投稿するのもありです。同じ悩みを抱えている人に出会えるかもしれません。



【3つの行動をする】


「行動する」というと、ハードルが高く感じられるでしょうが「確実に行動できる対処法」として「細分化」があります。


例として「早起き」 → 「1時間、早起き」 → 「15分だけ、早起き」


このように「行動のハードル」を下げるとやりやすくなります。


人間の悩みのほとんどは、対人関係、コミュニケーションの悩み、社会生活の悩みになると思います。


他者に対する悩みを家の中で悩んでいても、解決するはずはありません、不可能です。


人間の悩みは、行動しながら、解決するものです。


「インプットの世界」の住人で情報だけ集めて、悶々としていても、絶対に変わりません。


まずは動くこと、行動することです。


(1) 話す


「相談する」「カウンセリング」というのも「話す」ことです。


大声で叫べば、スカッとしてストレス解消になります。


友達とのおしゃべりでも、ストレス発散できます。


雑談によって人間関係を深めることもできます。


佐藤さん

もし、それでもハードルが高い場合はSMSを利用して、自分の「コミュニティ」を作って雑談するのもいいでしょう。


(2) 書く


「書く」というのは、さらに強烈なアウトプットです。


自分の悩みを書き出すだけで、ストレスが吐き出されます。


また頭の中が整理され、悩みが明確化しやすくなり、自己洞察力が鍛えられます。


間違った考え方や不適切な感情に気づき、修正する手がかりを得やすくなります。


佐藤さん

本書でおすすめしているのは、毎日「日記」を書くです。私も何度か挑戦しましたが、続けられず断念しました。日記帳に書く、手帳に書く、スマホのカレンダーに書く・・・と行ってきました。私は断念しましたがもしできる範囲で行えるのなら、挑戦してみてください。


(3) 体を動かす


もし、どうしても強い不安があるのなら、今すぐ外に出て100メートルを全力疾走してください。


不安というのは「何かをしなさい!」というエネルギーなので、全力で何かに取り組めば軽減、解消されます。


その最も良い例が「運動」です。


脳内でセロトニンが活性化し、ノルアドレナリンを正常化したり、脳内を鎮静し、リラックスさせ、ネガティブな感情を消し去ってくれます。


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↓ 参考書籍

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