【失敗しないと不安になってしまう人がいる!】
いい人なんだけどミスが多いそんな困った人が結構いるものです。
こういう人のミスの背景には、「マイナスの期待感」という深層心理が働いていることがよくあります。
「いい人なんだけど」と言われる人の多くは、何か悪いことが起こったり失敗したりすると「自分が悪い」「自分がダメな人間だからだ」と自分を責め、否定的に考えがち。
そして、仕事がうまくいったり、成績が上がったり、恋愛が成就したりと、状況が好転しても素直にそれを喜ぶことができず、「こんな幸せが長く続くはずがない。今に悪いことが起こるに違いない」と不安にかられているうちに、本当に失敗してしまうのです。
普通であれば「どうしてなんだ」とか「くそっ、あれがなかったら」などと、身に起こった不幸を嘆いたり、失敗が自分のせいでも別の何かに責任を転嫁したりした<なるものです。
しかし、自分を否定的にとらえがちな人は、「やっぱり失敗した。恩った通りだ」と納得し、なぜか安心してしまいます。
ずっと感じていた不安が解消されたことによる安堵感もあるのかもしれません。
このように「マイナスの期待感」は、できることでも「できない」と考えることでその通りになってしまうことをいうわけですが、この心理の対極にあるものが「初志貰徹」でしょう。
どんな困難があろうと、「やろう」と思ったことをやり通すことで願いが叶う。
これを実践したのが、2007年に宮崎県知事となった東国原英夫さんです。
彼は小学生のときに担任の先生から「なりたいと思えば何にでもなれる」と教えられ、「フランス人にもなれますか?」と聞いたところ、「一生懸命願って努力すればなれるよ」と答えが返ってきたのだとか。
芸人から政治家への転身を支えたものの一つに、この先生の教えがあったと振り返っています。
失敗が多い人は、この「できる」という思いが足りないこともあるでしょう。
部下や友人でいい人なんだけどミスが目立つ人がいたら、周囲が「きっとできるよ」と期待をかけることも大事。
期待に応えようと、これまでにない力を発揮できだりするものなのです。
【遅刻ばかりする人の傲慢すぎる深層心理】
遅刻が多い人も、「マイナスの期待感」が働いている場合があります。
遅刻をしたことで、たとえば取引がダメになったというような失敗があると、「また遅れて失敗してしまうのでは」と考えるあまりに遅刻してしまい、自分を責めつつ、思った通りの結果に納得するという悪循環を繰り返してしまうのです。
ただ、約束の時刻にいつも遅れる人は、「いい人なんだけど」とは逆の「傲慢」タイプとも考えられます。
心理学的考察では、待たされる人は待たせる人より立場が低いとみなされ、待たせる人に従属する関係となります。
約束の時間に遅れる人は、自分にその意識はなくても、自分の方が相手より上であり、待たせるだけの価値があると思っているのです。
毎回遅刻して相手を待たせるのは、優位にある自分を確認するとともに、相手にもそれを認めさせようとする行為ともとれます。
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