あなたの「サビ度」をチェックしよう

健康 ・睡眠・美容


みなさんを取り巻く環境や生活習慣が、脳や体のサビの原因となりフリーラジカルの連鎖を引き起こす活性酸素をつくる要因を、たくさん持っているかもしれません。


ここで、みなさんのサビ度をチェックしてみましょう。


(1)タバコを吸う。


(2)外食がちで、野菜や果物をあまり食べない。


(3)酒量が多い。


(4)生活のリズムが不規則になりがちだ。


(5)いつも睡眠不足気味だ。


(6)ストレスをため込むほうだ。


(7)毎日パソコンやOA機器と向き合っている。


(8)運動不足だ、あるいは激しい運動をよくする。


(9)陽射しの強いところにいることが多い。


(10)交通量が多く、空気の悪いところに住んでいる。


これらの項目に当てはまるものが多い人ほど要注意です。


フリーラジカル反応の連鎖を絶ち、老化時計を止めるために、さまざまな角度からの対策が求められます。


ごく単純にいうと、上記の項目すべてに「No」と答えられるようにすればいいわけですが、なかなかそうはいかない場合も多いでしょう。


そこで、活性酸素の弊害を抑える食事のとり方、簡単なストレッチの方法、栄養補助食品としてのサプリメントの摂取法などを見直していく必要があります。


継続から変化、自信、確信へと移行していく過程を経て、体に刻み込む、体感する、回路をつくる、体質化するコツをおぽえてください。


脳と体が快なら、成果は自然とついてきます。


今までになかったひらめきが生まれたり、行き詰まった仕事でも突破口を見出せます。


自分の健康に関する投資だけは決して裏切られることなく、何のリスクもありません。


投資すればしただけの成果が生まれます。




【一流スポーツマンも実践する「四股踏み」トレーニング】


人間の体に備わる筋肉のうち、およそ70パーセントもの筋肉が下肢に集中しています。


そして、最も老化が表れやすいのも、下肢の筋肉群です。


しかし、いくら大切な筋肉を鍛えるためとはいえ、スポーツ選手ではない我々一般人の場合、あまり強い負荷を与えたり最大筋力を出したりすることは感心しません。


激しい運動は必要以上に筋肉を疲労させ、体に悪いストレスを与える結果となります。


その点、お相撲さんでお馴染みの四股踏みは、ぜひおすすめしたい運動メニューです。


バーベルなどの器具を持たず、自分の体重だけを負荷にしながら、日常的にいつでもどこでも手軽に、男女問わずに行えるという点でもすぐれています。


私(著者)も、毎朝ジョギングの後で三十回の四股踏みを習慣としています。


おおよそ百マイナス自分の年齢の数だけ四股を踏む、というのが私の持論で、現在七十一歳の私にとって、三十回の四股踏みは最も適切な運動量だと考えています。


大リーグで活躍するあのイチロー選手も、バッターボックスに入る前に、四股踏みています。


あなたもイチロー選手をイメージしなによく似たストレッチポーズをとっがら、四股を踏んでみてください。


おさえておきたいポイントは、四股を踏んだときに腰を深く落とし込むことです。


だいたいそうして中腰の姿勢をとることで、大腿部の筋力が鍛えられます。


筋繊維の太さや数が増し、毛細血管が増加して血流が増えます。


循環器系統も丈夫にします。


身体運動は、毎日行うことが最良です。


しかし、一日おきでもその差はわずかです。


二日おきでは効果は急激に低下し、70パーセントくらいになります。


一週間おきでは50パーセントに低下し、二週間おきでは効果はまったくみられなくなります。


そんなことも頭に入れて、決して無理せず、疲れたら休み、体調と相談しながら継続するのがよいでしょう。


人生百年以上の長寿社会を展望すると、身体的・精神的にたくましく、美しく生き抜くために、今から準備しておきたいことは山ほどあります。


そのひとつとして、爽々かな玉のような汗をかくエクササイズの継統は、とても意義のある重要な行動です。


【血液をサラサラにする「空気イス」と「爪先立ち」】


「空気イス」とはその名のとおり、何もないところでイスに腰掛ける姿勢をとることです。


柱や壁に背中をつけて腰を落とし、膝が九十度になるまで曲げてください。


この体勢を三分間保ちます。


太ももの筋肉が張り、軽い痛みを覚えるかもしれませんが、何度か挑戦するうちに慣れてきます。


最初は1分ともたなかった人も、回を重ねるごとに記録タイムがのびていくでしょう。


空気イスの中腰姿勢は足腰を鍛え、脳を活性化する効果があります。


出勤前に朝3分間のストレッチとして、あるいは仕事の合間に気分転換を兼ねたストレッチとしてもおすすめです。


もうひとつおすすめしたいのが、「爪先立ち」のストレッチです。


たとえば通勤電車の中で、吊り革につかまって背筋を伸ばし、ほんの数センチ踵を浮かせた状態を十分間続けられるようになるまで、がんばってみてください。


さらにいうなら、普段から踵を浮かせて爪先立ちで生活してみる、家では、能や日舞のように中腰で踵を浮かせた姿勢で歩いてみる、というのもおもしろいでしょう。


歴史に名を残す剣豪や武芸家たちの中には、当時としては驚くほどの長寿をまっとうした人物がたくさんいます。


その秘訣はどうやら、中腰の姿勢と爪先立ちをする機会が頻繁にあったことと関係がありそうです。


その考えを裏付けるような、運動生理学の研究があります。


被験者をふたつのグループに分け、中腰の姿勢を十分間続けたグループと、何もしなかったグループのそれぞれに血液の濾過テストを行ったところ、中腰姿勢を続けたグループの人は何もしなかったグループの人に比べて、血液の濾過速度が倍の速さだったという結果が報告されています。


この理由は、中腰姿勢で筋肉を刺激すると、血管に付着していた老廃物や諸々の物質を溶かす酵素が体内につくられるためです。


血管の若さは、健康や長寿のバロメーターです。


中腰姿勢の「空気イス」と「爪先立ち」は、血管の大掃除をするとともに、血液をサラサラにしてくれる効果もあるのです。


↓ 参考書籍

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