【時間を最大限に活用する技術】 1日を2倍にする戦略

食事・運動・仕事

1日は全員に平等に24時間しかありません。

それにも関わらず、「1日を2倍活用する」というのは、常識的にみて可能です。

起床してから2~3時間を脳のゴールデンタイムと前記事でもご紹介いたしました。

脳のゴールデンタイムを活かす ← 過去記事

脳がイキイキとして、非常に集中力が高く、質の高い仕事ができる極上の時間です。

仮に、1日の途中で、脳を朝起きたときと同じ状態にリセットできるとするならば、「脳のゴールデンタイム」を2回活用することができます。

1日を2倍活用する方法、それは脳の究極のリセット法で、その方法とは「運動」です。

午後の疲れてきた時間に有酸素運動を1時間もすると、脳がものすごくさわやかな状態になり、「朝起きたときと同じ状態」の集中力にまで回復するはずです。

佐藤さん

私は、朝起きて軽く身支度を整えて、このブログ記事を作成しています。音楽も動画もなく、静かな部屋で「カチカチ」とキーボードを打っている時間がとても楽しいです。

【運動は第2の脳のゴールデンタイム】

私事ですがPCに向かって、ブログを作成していると、もって2時間程度(途中数回休憩を挟む)で、その後はタイピングの速度も遅くなり、誤タイプも増えてきます。

そこで、本書では「有酸素運動」を1時間程度をすすめています。

すると嘘みたいに、頭がスッキリして、冴えわたり、朝起きたときとほぼ同じ状態になっているそうです。

私の場合は、「こりゃ、だめだな」と感じたら、すぐに作業を諦め「筋トレ」をしています。

目の疲れもありますので、「筋トレ」中は目を酷使する事もないので、目を休める意味でも有効です。

30分程度、「筋トレ」を行うと、目も休めて運動不足の解消にもなります。

何かに長時間集中できる方はいいのですが、私のように集中力が持続しない方は「運動」を途中に挟んでみると、気分もスッキリして再度、作業に取りかかれると思います。

【知的労働には「運動」が必須である】

「運動」をして脳はリセットされる?と思う方もいらっしゃると思いますが、大きな結果を出している有名人がいます。

世界的な作家である「村上春樹」さんです。

村上さんは「1時間の運動」を習慣にしているそうです。

村上さんが小説をどのように書いているのか、その小説作法を明らかにしたのが、「職業としての小説家」という本です。

その本の中で、村上さんの運動習慣について書かれています。

村上さんは、毎日1時間、20年以上、必ずランニングをしているそうです。

台風の日も、大雨の時も、例外なく、毎日続けているというのです。

そして、運動しないと調子が上がらないし、執筆もできないということが書かれています。

20年間、毎日走り続けるのはすごいことですが、なぜ村上さんがそこまで運動にこだわるのか、それはおそらく運動をしないと文章が書けないからでしょう。

人を感動させる素晴らしい作品を書けるのは、「運動」しているからなのです。

仕事のクオリティを上げたければ運動すべきですし、集中力をリセットしたければ、運動すべきなのです。

【運動のやりすぎは集中力を下げる】

運動をすると、集中力がリセットする。

この話をすると、「運動をしても、集中力がリセットしません!むしろ、疲れて、仕事のパフォーマンスが下がります」と言い出す人が必ずいます。

それは、「運動のやりすぎ」が原因です。

人によって個人差がありますので、最適な運動量というのは個人によって異なります。

本書では60~90分程度の有酸素運動をしていると書かれていますが、私の場合は30分程度の筋トレ、60分未満の散歩が効果的と発見しました。

運動をしすぎると、猛烈な食欲に襲われる場合があります。

適切な運動量の場合は、逆にお腹がほとんど減りません。

「2時間以上の運動」をした後は、ラーメンや肉といった食事を猛烈に食べたい衝動に駆られます。

激しい運動の後は、脳が冴えわたるどころか、強い眠気に襲われることもあります。

それは、激しい運動の後には低血糖になるからです。

「集中力リセットのための運動」という意味では、激しい運動を長時間すればいいのではなく、「適切な運動量」でやめておくということが重要になります。

いくつかの運動スタイルと運動負荷、運動時間を試してみて、自分にとって、脳と身体が絶好調になる、「ベストな運動スタイル」を探してみてください。

【運動が脳にいい科学的な根拠】

運動をすると頭がスッキリして、集中力や意欲が回復することは、実感としては多くの人が経験しているでしょうが、脳科学的にはどうなのでしょうか。

運動が脳に対して素晴らしい効果を発揮することは多くの研究によって証明されています。

その効果を7つに分類してみました。

「海馬の神経を増やし、長期記憶を強化する」

BDNF(脳由来神経栄養因子)が分泌され、神経細胞の増殖を促進する。

「脳を育てる」

脳の容積が増え、シナプスのネットワークが増える。

「運動直後から学習機能がアップする」

35分のランニングマシンで走っただけで、その直後から認識の柔軟性(遂行機能)、学習機能が向上する。

4、「頭が良くなる」

「運動する人」と「運動をしない人」を比べると、長期記憶、推論、注意、問題解決、流動性知能の課題について、「運動する人」のほうが成績が上がった。

5、「作業記憶がよくなる」

運動の前と後で後では、作業記憶(ワーキングメモリ)のテスト結果が50%以上改善した。

6、「ぐっすり眠れる」

週に150分の運動で睡眠の質は65%アップし、日中の眠気レベルも65%下がり、日中の疲労感や集中力が45%改善する。

定期的な運動で睡眠が深まり、日中の集中力が大幅にアップする。

7、「やる気が高まる」

運動を開始するとすぐにモチベーション物質であるドーパミンが分泌され、記憶増強効果、学習強化効果もあり、継続的な運動によって、ドーパミンニューロン同士のつながりが強まり、さらにやる気がアップします。

まとめると、30分程度の有酸素運動によって、その直後から学習機能、記憶能力、モチベーションがアップします。

継続的な運動習慣によって、シナプスのネットワークが増え、頭が良くなる、ということです。

運動は最強のリフレッシュであるとともに、脳のパフォーマンスを高めるための最高の脳トレと言えるでしょう。

【運動は最大の時間創出術】

運動することで時間を創出できることがわかっていただけたと思います。

もうひとつ、台湾の研究所で41万人を8年間追跡した研究で、1日15分の運動で死亡率が14%低下し、平均寿命が1002日、つまり約3年延びるという結果が出ています。

それは時間投資効率で33倍にもなります。

つまり、15分運動することで、8時間寿命が延びるというイメージです。

「時間がないから運動しない」という人がいますが、運動しないことによって、生涯で自由に使える時間を大きく失っているのです。

【運動はいつするのがベストか?】

ダイエットの本を読むと、夕方4時ごろ体温が高まり、1日で代謝が最も上がる時間帯なので、この時間の運動が、ダイエット効果が高いと書かれています。

しかし、会社勤めのサラリーマンには難しい話でしょう。

そうなると、「朝」か「終業後」になりますよね。

朝の運動もおすすめですが、忙しいサラリーマンには現実的に難しいと思います。

すると必然的に「終業後」しか残っていません。

夜の運動で注意すべきなのは、寝る3時間以内の運動は、睡眠に悪影響を及ぼすということです。

快眠のための行動 ← 関連記事

運動すると交感神経が優位になり、脳が覚醒した状態になり、ギラギラした状態で布団に入っても、ぐっすり眠ることはできません。

寝る3時間より前に体温を上げると、その後、入眠の頃には深部体温がちょうど低下し、スムーズに睡眠に入ることができ、睡眠も深くなり、疲れも取れやすいのです。

【運動時間を確保する方法】

「運動をすると脳が活性化するので、運動したほうがいいですよ」とアドバイスしても、多くの人が「運動する時間がない」と答えます。

誰しも「健康」と「仕事」、どちらが大事?と問うと、多くの人が「健康」と答えるでしょう。

では、週1回1時間でも、汗を流すような運動をしていますかと聞くと、「していない」と答えます。

それが「健康」を犠牲にして、「仕事」をしている状態です。

仕事を自分でコントロールできていない状態でもあるので、将来、必ず健康を害するでしょう。

「健康」はとても大切なものだと知っているので、命がけで運動時間を確保して欲しいです。

運動は、「やる」と決めて「やる」しかないので、まずは週1回を運動の日と決めて実行してください。

佐藤さん

私の周りにもたくさんいます。「うちの子は成績が悪いんだよ」と話す人に「運動すれば頭が良くなるよ」とアドバイスしても、「ふ~ん」程度です・・・。今は、何か聞かれたら「ブログ見て!」と話せます(笑)

【運動するほど時間が生まれる】

週1回の運動の日が確保できるようになると、週2回が確保できるようになります。

週2回が確保できると、週3回確保できるようになります。

不思議ですが、「集中時間術」の理論を知っていれば当然のことです。

きちんと運動をすると、脳のパフォーマンスがアップするので、だらだらと仕事を続けるよりも、仕事効率は著しくアップします。

さらに、運動によって睡眠が深まる効果で疲労回復するので、翌日また100%の状態からスタートできます。

さらに運動を続けることで、頭が良くなり、頭の回転が速くなり、同じ仕事を短時間でこなすことができ、仕事の質もアップします。

結論として「時間がない」という人ほど、運動をすべきなのです。

 ↓ 参考書籍

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