「腐ったリンゴ」を持つとその手まで腐る

心理・思考・時間


憂鬱の烙印を押された人は、何事につけて弱気になり、世のあら探しと災難ばかりで一生を終えてしまう。


彼らは楽しい話などめったにしないし、よろこびや希望に満ちた未来を夢見ることもない。


ただひたすら、最悪の事態だけを考えているのである。


こういう人は、身動きがとれずにすっかりまいってしまったと思い込んでいる。


そのため、自分の苦悩ばかりを話し、あなたがせっかく楽しくしようと努力しているのに、それをすべてムダにしてしまう。


何を言っても、誰も自分を理解してくれないと叫ぶだけなのだ。


しかも、そうすることで他人に理解されることを断乎として拒否し、結局は他人を犠牲にしているのである。


これでは決して自分で人生を楽しむことなどできない。


そのような自分を変えるつもりも、さらさらないのだ。




この手の人たちは、若いときから老いるまで一生、自己破滅的な心の構造を持ちつづける。


とにかく、この種の人とかかわっていると、結局、世界最大の愚か者になってしまう。


あなたを待ち受けているのは、いつ終わるとも知れぬ苦難の道だけなのだ。


彼(彼女)らにとっては、天気のよい日など存在しない。


彼(彼女)らの口から聞ける最高に明るいことばは、「そのうち雨になるだろう」なのである。


このようなバカげたふるまいが、現実的に今も生き残っているのは、なぜか。


これらのことが愚か者たちによって何年もの間、野放しにされ、それどころか助長されてきたからなのである。


あなたは、こんな愚か者の仲問入りをする必要はまったくない。


今すぐ彼らから離れるか、はっきりと無視するかなのだ。


あるいはまた、次のようなことを言って立ち去るのもよい。


「そのようなひどい子供時代を過ごしてきたにしては、ずいぶんとそのことばかり話したがりますね」とか、「あなたはきっと腹痛がお好きなんでしょう。始終痛がって、そのことばかり話していますからね」などと言ってやるのだ。


ただし、あまり嫌味になってはいけない。


きりのない不平不満につき合うつもりのないことを相手に知らせるだけでよい。


相手の言うことは、あくまでも温厚な態度で受け入れなければならないのだが、いつまでもぐずぐずと不安を言い募るようなら、その場を去ることだ。


そして、去る理由をズバリ言ってやりなさい。


私たちは人生を楽しんでいるのであって、不平不満に引きまわされることに関心はないはずだ。


不平不満の悩みから脱出するには、何か没頭できること、興味のあることをするのが一番だ。



もしそのような人がそばにいたら、進んで手助けをしてあげなさい。


ただ、あなたの誠意が受け入れられなくても、罪悪感を感じる必要はない。


また彼(彼女)らの、できないことについてのあれこれの弁解も開く必要はない。


きっぱり拒否しなさい。


犠牲者の犠牲者になるのではなく、「受け入れる態度をとる対決者」になりなさい。


彼(彼女)ら落胆している人は、あなたには彼らと悩みをともにする気がまったくないと知れば、あなたを犠牲にすることをやめる。


そして皮肉なことに、彼(彼女)らの落胆事態も消えはじめるのである。


佐藤さん

転職マニアの私の経験だと、どの職場にも「ネガティブ発言」する方がいます・・・私も完璧ではないので、それに便乗してしまったときも多々あります。ただ、「ネガティブ発言」をしても問題解決には至らず、同じような事のくり返し。最近は、自分でも言わないように、言う人とは関わらないようにしています(笑)。


↓ 参考書籍

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