「挑戦」と「実験」と捉える

食事・運動・仕事


実行力のある人は自発的に行動して、結果として自分の活躍できるフィールドを見つけます。

天性の能力や運を否定はしませんが、成果を出し続けている人、評価を得る人は、共通して行動の量が多いことが特徴的です。

実行力のある人は会話やチャット、SNSで接する人数が多く、仕事のなどでの発言頻度も多く、社内での移動距離も22%長いです。

一方で、実行力が低い人、社内でも評価が良くない人の口癖は「どうせ」や「だけど」です。

だけど今は忙しくて手を付けられない」や「どうせ失敗していますから。やっても意味がない」と言って新たな挑戦を避けていきます。

彼らは失敗することが怖くて、自分たちの可能性を閉ざし、思考を停止させてしまうのです。

これでは、変化に合わせて行動を修正していくことはできません。

【すべては学びだと考える】

誰でも失敗することはあります。

しかし、失敗した時も「どこがダメだったからこうなったのか」「何を変える必要があるのか」といった点を自分に問い続け、失敗した理由を明らかにして次に活かすのです。

失敗の原因を責任転換していては、スキルアップにつながらず、いつまで経っても結果を出すことはできません。

失敗をしてもそれを改善の材料と捉え、次の行動を修正していけば、成長できますし、成功にも近づけていくのです。

そもそも実行力、行動力のある人は失敗を悪いものだと思っていません。

むしろ成功しても学びがないことをネガティブに捉えます。

「この辛い経験によって学びを得たから、必ず次は失敗しない」と、失敗を自分のとってプラスの材料に変える癖を持っています。

【迷ったときは苦しいこうを選択する】

自分の行動を変える小さな実験によって経験を得ることを目的にする実行力・行動力のある人はあえて苦しい選択や難しい選択をすることがあります。

社内のエース級の人たちは、昇進や昇格、そして他部署への異動といった複数の選択からあえて苦しい方を選択する人たちが複数いました。

専門分野の深い知識を持つ、スペシャリストを「Ⅰ型人材」とすると、実行力・行動力のある人材は他の分野に対しても幅広い知識と知見を持つという意味で「Ⅰ」に横棒「ー」をプラスして、「T型人材」としてもてはやされました。

変化の激しい中で対応力を高めていくには、1つのスキルや技術に固執することなく、より多様な能力を身につけていったほうが、市場価値が高まると思います。

仕事に限らず、「遊び」でも、いつも同じ遊びをしていてもつまらなくなります。

食事も毎日、同じものを食べていては飽きてしまいます。

同様に、仕事も自分で「変化」をつけて、より多彩なことに挑戦して、「学び」をつなげていけることが大事です。

変化の激しい現代では「固執する」ことは、ナンセンスです。

足し算のスキルアップではなく、掛け算のスキルアップのほうがより成長することができます。

多様な経験をして、場数を踏んでいる人のほうが、社内でも要職に就きやすく、同時に社外の市場価値も高まっていきます。

経験とスキルの複線化を進めると、社内外で評価が高まっていきます。

【経歴偏重の採用は危険】

過去の職歴や経験を重視した、中途採用の募集を行うととても危険です。

その人が持っている「変化への対応力」や、「スキルの多様性」などを重視したほうが、結果的に優秀な人材を獲得することができます。

逆に考えると、若いうちからたくさんの経験を積むと結果的に仕事・職場でも重宝されることになります。

「大学を出ているから」「10数年、その仕事に就いていたから」・・・危険です。

変化に対応できない人材は、「決められたこと」をただただこなすだけ、「指示されたこと」を言われた通り行うだけ・・・

もし、会社を「今、以上に良くしたい」と考える経営者の方がいらっしゃいましたら、「経験」や「変化への対応力」「スキル」を重視した方がプラスになります。

ひとつの大きな実績を残すことにこだわらず、複数の職種で多様な経験を積むことが、人材としての価値を高めますので、「やってみたい」こと、「チャレンジしたい」ことがあったら、是非、行動してみてください。

↓ 参考書籍

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