【「おはようございます」「お疲れまでした」が笑顔で言える人】
女性は、会社勤めをして、生理不順になるまでボロボロに働いて、「負け犬」になるために生まれてきたわけではない!
男の場合、仕事をするために生まれてきたのは明白で、世界のどこの国を見ても仕事ができない男は尊敬されない。
だが、女性の場合は、やはり、いい恋愛をして、結婚して、子供を産むために生まれてきたのだと信じている。
だから「言葉遣いを正そう」なんて、本を読んでる暇があったら、彼がマザコンではないかとか考えたり、自分の料理の腕を磨いたり、外見を整えたりしている方が合理的だ。
だけど、あなたが年上の人を好きな場合、または、上司に好かれる快適な会社勤めをしたいと思っているなら、話は大きく変わってくる。
あなたの好きな課長や部長ははもう40代。
若者を言葉をとことん嫌う。
当然だが、女子高生のような言葉を使う女の子も嫌う。
嫌わない場合、それはあなたの体目的です。
不倫が長続きしないのは、男の方が若い女の体が目的で、若い女の子のいろんな嫌な面に目をつむっているのである。
だから、体にあきたら、その嫌な面だけが残ってしまい、純愛だと思っていた不倫は終わる。
だが、終わらない不倫もある。
それは女の方がどんどん大人になっていき、体だけではなくなる場合だ。
言葉遣いには年の離れた彼を尊重する敬語が混ざってきて、それを覚えることによって、自分が使っていた流行語が汚いと気づくのだ。
恋愛ではなく、会社勤めを快適にしたい女性も言葉遣いは正さないといけない。
「おはようございます」「お疲れ様でした」をきちんと笑顔で言える女性と言えない女性では、仕事中のストレスが大きく違う。
上司に正しい日本語を使うだけで、あなたはその上司に優しい言葉をかけられ、残業中でも気をつかってもらえる。
上司に気をつかうなんて、ごめんだ!と思う人もいるでしょう。
程度の低いフェミニズムの大半はそうだが、世の中は女の自分一人で回っていると思っている。
一生懸命、上司の男に気をつかえば、そのお返しに、快適な空気をもらえるのだ。
一番まずいのは、友達同士で使っている言葉を上司にも聞かせること。
流行語よりも性質が悪い。
特にメールの文章には注意しないといけない。
メールは文章として残ってしまうから、一発でアウトです。
しかも、短文でまとめようとするから、短い言葉を使いたがります。
どんな言葉も固有名詞も短くしてしまうのが、日本中で大流行だが、それも若者の間だけなので、年上の人や上司に使うのはよろしくないです。
【相手の年齢に合わせて、言葉遣いを変えられる人】
日本語には、いろんなしゃべり方がある。
だが、若ければ若いほど、同じ言葉遣いをいろんな相手に発し、大人を苦笑いさせる。
相手が子供なら笑える問題も、大人の女性なら笑えない。
言菓遣いが明瞭じゃないと、その人たちの人間関係もよくわからない。
例えば、私のアシスタントは、敬語、標準語、大阪弁と使い分けている。
私には敬語を使う。
携帯メールの文章も敬語だ。
どっちが年上か見た目ではわからないが、彼が敬語を使うから、私が年上だと周りの人は認識する。
それ以外の人には標準語。
年下の女の子には、大阪弁で接している。
非常に極端なので見ていて面白い。
一貰して、同じ言葉遣いがいいの言葉遣いは、相手によって変えた方がいいのか。
明らかに年上の人には敬語。
それ以外の人には、同じ言葉遣いで接するのがベターだ。
二十歳以下の若い女の子に対して、突然言菜遣いが乱暴になる男が時々いるが、はっきり言って醜い。
女性でも、年下の男の子に対してお姉さんぶった言葉を使う人は、やはり、醜い。
言葉によって、自分が優位な立場を強調する態度は、相手はもちろん、周囲をもしらけさせる。
ある撮影の時、変なマネージャーがいた。
私には敬語、アシスタントにはため口、モデルには赤ちゃん言葉。
「なんだ、こいつは」と思い、その事務所の社長に苦情を言っておいた。
親しくなってくると、途端に言葉遣いが豹変する人も多い。
著者のファンの女性にもいた。
最初に出会った頃は、私のことを「先生」と言い、敬語だった。
飲み会で会うときも、お辞儀をして「こんばんは」と丁寧だった。
それが今は、「里中さん、遅刻してきた。おそーい」と挨拶もなければ敬語もなく、まるで旧来の友達である。
何度か欲み会で会って、メールを交換しているうちに、ため口になってしまったのだ。
男にしてみれば信じられないことで、私は彼女に注意をしたものだ。
言葉遣いは、敬語と普通の話し方の二通りにしているのが、もっとも嫌味がない。
相手が友達以下だからといって、乱暴に話していいわけないし、仲がよくなったからといって、かなり離れた目上の人に、ため口もおかしい。
女性の敬語は特に美しい響きを奏でる。
何か、上品に感じるし、郷愁も漂う。
著者は、自分が偉いと思って、「敬語を使え」とは言ったことがない。
「あなたの美しい言葉が聞きたいんだ」と思うだけである。
【自分の弱い部分を見せられる人】
会話において、話題に行きづまった時、家族の話を話をする人は多いと思う。
家族の話は自分のことを喋っているのだと、肝に銘じてほしい。
家族のことを悪い言薬で表現すれば、それは自分のイメージも悪くする。
特に女性の場合、父親の悪口はいけない。
絶対にいけない。
悪口だけではなく、父親のことを「オヤジ」なんて言い方をするのも論外だ。
母親のことを「ババア」という人はいないが、父親のことを「オヤジ」という言葉は、もともと、男の子が自分の父親を「親父」という日本語で使っていたものだ。
だが、今は、広く汚いおじさんのことを指して、「オヤジ」というのは皆さんもわかっていると思う。
なのに、若い女の子を中心に、父親のことを「あたしのオヤジ」という人が増えている。
そう言われている当の父親も情けないが、言っている女の子はもっと醜い。
言葉自体が汚いのだ。
丁寧語からかなり逸脱した下品な言葉だ。
家族の問題は、相手があなたの婚約者に匹敵する存在の男性にしか話してはいけない。
聞いた人が、あなたの家に乗り込んでいき、問題を解決できるはずもなく、ただ、ストレスになるだけです。
結局、こういうどうにもできない話は相手を困らせるだけなんだ。
前述したように婚約者レベルの男だったら、ある程度は聞く耳を持ってくれるかもしれないが、恋人でもなく、付き合いも長くない男なら、聞くだけで疲れる。
特に、父性の大きな男性は、弱い女性に優しいから、悩んでしまう可能性もある。
体調の愚痴は、家族の悪口や悩み相談よりも、相手を不快にさせない。
むしろ、お互い、二十五歳も過ぎていれば、どこか体の調子は悪いもので、それを言い合っているのも酒の席ではよくある。
とは言え、本当に健康な人は、病気の話になってしまった時に、自分が健康でも、弱い箇所を口にすればいい。
先日、こんな会話をした。
「最近、虫歯になって歯医者に通ってるんだ。俺、歯が弱いんだ。すぐ虫歯になるだよ」と言ったら、相手の女性はなんと虫歯ゼロ。
驚くべき強い歯の持ち主だった。
ところが、彼女はその会話の後、すぐに「私は、歯は強いんだけど目が弱いの。網膜剥離になったことがあるんだ」と言った。
私にも弱いところがあるんですよ、と思わせるのは、その場所で同じ空気を吸うことなのだ。
私はあなたと違う、という会話ばかり続くと、場の空気は乱れる。
一緒にいられない。
彼女がもし、歯が驚異的に強い、という話だけで終わらせていたら、私がまるでボロイ男で情けないが、彼女が、歯は強いけど目は弱いと教えてくれたことによって、「ああ、人間、誰でも完璧な人はいないんだな」と安堵するものだ。
病気の話ばかりするのはよくないが、病気の話、健康についての話は、酒の席では必ず出る。
深刻に話さずに、相手に合わせた力加減で、自分の弱い部分を教えるのがベターです。
【ついていい嘘と、ついてはいけない嘘】
自分を守るための嘘なら言ってもいいと私は思っている。
人を傷つけたり、迷惑をかけたりしなければいいのだ。
学歴詐称の話で私が疑問に思っていることがある。
例えば、高校中退の人が、職がなく、履歴書を「高卒」にして就職したとしよう。
その会社でその人はバリバリ働き、大卒の人間よりも成績を上げた。
会社にも貢献した。
ところが、ひょんなことから、学歴を誤魔化していたことがばれて、クビ。
その会社のイメージ上、中卒の人間は置いておけないとか、規則の問題とか色々あるのだろうが、その人は会社のために一生懸命働き、業績も上げたのだ。
政治家などが、違う大学に行っていたとか、明らかに世間までをも欺く学歴詐称はいけないか、小さな会社の世界で、皆に尽くして、高卒が中卒だったからといって、何か悪いのだろうか。
その初心が悪いというならその通りだが、高校中退通りの仕事しかならともかく、心を入れ替えて、大卒の人間よりも働いたのだ。
私には、よくわからない問題だ。
ついていい嘘とは、「数を誤魔化す」とか「話を少しつくる」とかそういうものだ。
嘘を言っておいた方が相手が不愉快にならない場合もある。
あなたがお金があって、高級ブランドのバッグを十個持っているとしよう。
だけど、相手の人が、「あたし、サマンサタバサのバッグ欲しいんだけど、今月はお金がないんだよ」と言ったら、あなたは持っているバッグの数を言葉の上で減らさないといけない。
サマンサタバサなんか大した値段じゃないのに、それを買えない相手を前に、「エルメスのバッグ持ってる」なんて口が裂けても言ってはいけない。
単なる自慢話である。
そういう場合は、何も言わずに笑っているしかない。
私は車が好きで、現在高級車を二台持っているが、それをあまり人に自慢したくなく、帰郷した時に、「車はこれ一台だけですよ」と乗ってきた車を指差して親戚の人たちに言ったら、横にいた父親が、「こいつ、もう一台BMWを持ってるんや。」とばらしてしまい、私の嘘が台無しになったことがある。
また、話をつくるのは嘘のようで嘘にならない。
「誇張する〗というのだ。
それによって、話が盛り上がるなら、誇張することは悪くない。
「同窓会に出たら、男の子たち、みんな禿げてたのよ。あたしも年よね」本当は、半分くらいしか禿げている男がいなかったが、「みんな」と言って、大雑把にして笑いも取る。
これを誇張する話し方といい、嘘には違いないが、誰にも迷惑はかけていない。
ついてはいけない嘘は沢山ある。
人間、長生きしていると、人には言えない秘密がいっばいできてくる。
そこを突かれた時、つい嘘を言ってしまうのが人間の性である。
具体的に言うのは難しいが、女性の場合、肉体的な嘘は深刻になる。
美容整形をして、明らかにかわいくなったとしよう。
彼氏ができて、そのことは黙っておいて「昔の与真を見せてくれ」と言われた時に「家が火事になった」とか「昔はデブだったから見せられない」とか、そういう嘘はあとでばれる。
ばれたときに「なんで嘘をついたのか」というケンカになるのだ。
整形したことでケンカになるのではなく、嘘を言ったことでケンカになってしまう。
これは損ではないか。
ほかにお金。
ずいぶんお金のめぐりがいいことを誰かに突かれ、「お父さんがお金持ちなの」という嘘をつく。
実は、夜のバイトをしていて、それは会社でも禁止されているし、彼氏にも黙っている。
こういう嘘は、対する人よりも、お金が大切だと言っているようなものなのだ。
「お金のためならどんな嘘でもつく」なんて女は幸せになれない。
大金を手にして、「快適」を手に入れても、友達はいなくなる。
恋愛のことで言うと、例えば、元彼と行ったことのある旅先に誘われたら、場合によっては、「そこは前の彼といったことがある」と言わないといけない。
旅行先で、深刻な顔をして、「実は、ここに来たことがある」なんて言ったら、最悪である。
彼氏が傷つくのだ。
相手が傷つく嘘は言ってはいけない。
言わなければいけないことを黙っていることも嘘になることをよく覚えておいた方がいいです。
↓ 参考書籍
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